No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年3月30日 ら,ぼうふ

Yakiniquestで炭焼喰人が紹介されてしまった。
近所の焼肉屋では、最近ひゃら亭に代わって最も頻繁に訪問していたお店だけに複雑な気分である。
勿論お店にとっては宣伝効果も含めて非常にプラスなことであろうが、個人的にはひゃら亭の様に席の確保が難しいお店になってしまうのが恐ろしい。
ただ焼肉屋にとって、Yakiniquestで紹介されることは宣伝以上に(人によっては違うかもしれないが)名誉なことだろう。
山本店長・炭焼喰人の更なる活躍・レベルアップを祈って、今後も応援していきたい。
さて今回は、山本店長へお祝いの言葉を伝えようかとも思っていたのだが、お店の混雑を勝手に予想して他のお店で焼くことにした。
ひゃら亭にするか、最近あまり行っていないHodoriにするか考えたが、玉川高島屋で昼飯を食べていたので、ら,ぼうふの入店の順番を決める名前書きに間に合うではないか。
急いで車に乗り込んで、ら,ぼうふに向かった。
2時半ちょっと前に着くと前には10組程度の名前があったが、2回転目には十分間に合う。
名前を書きながらオススメの書かれている黒板を見ると”特上牛ヒレ焼き”の文字が!
2回転目というのが若干不安ではあったが、期待に旨を膨らませて自宅に戻った。
肉の焼きシミュレーションを行いながら仮眠を取る為だ。
仮眠後は車を20分ほど走らせ、ら,ぼうふに到着した。
まず最初にショックを受ける事になった。
黒板から特上牛ヒレ焼きの文字が消えていた。
前日であれば食べれたと思うと悔やまれて仕方ない。
品切れの黒板にはギアラ・ミノ・レバ・ハラミなどが書かれていたので、レバ刺しを諦めてユッケから注文した。
ユッケは突出するほどではなく、そこそこ。
なにか懐かしい感じの味がした。
最後の一皿だった上タン冊焼きはかなりの一品。
厚切りのタンの白とピンクの美しい姿に、焼く前から期待が高まる。
表面をしっかり焼いたタンはサクッと噛み切れ、肉汁も旨み十分である。

惜しむらくは、このタンを付けて食べるのが胡麻油だということだろう。
タンが硬くなるということでレモンを使用しないらしいが、胡麻油を付けるとせっかくのタンの旨みが感じにくい。
個人差はあるのだろうが、私はやはりレモンで食べたいものである。
今回最も高評価だったのは特上牛冊焼き。
ほどよく熟成され、無駄な脂が落とされたサーロインの6面を炙って頬張ると柔らかな赤身が蕩けて、脂の旨みが広がる。
これは旨い。
見た目の派手なサシの割に旨みの少ないMeatに出会うことが稀にあるが、このMeatは見た目以上の旨みがある。
これは絶妙な熟成の賜物なのか、雌牛特有の柔らかさ・旨みなのか、とにかく旨みの詰まったMeatである。

トロカルビは、お皿に2種類の部位が乗ってきた。
旨みはそこそこ。
この値段であれば、他のメニューで良かった気がする。
次に運ばれてきた特上ロースはヒレだった。
ロースを頼んでヒレが出てきたのは初めてである。
サシが少なめで、特上牛ヒレ焼きとしては出せなかった一品であろう。
ただ、食べてみるとこれが旨い。
当然脂の旨さなどないのだが、柔らかい赤身が口の中でほどけていく。
ほどけた肉繊維を噛み締めると、恐ろしくすっきりした旨み。
赤身の旨さが凝縮された1切れである。

今回品切れのハラミに代わって注文したのが、さがり。
牛1頭につき2枚あるハラミを支えている部位である。
荒々しい旨みを味わえる一品で、ぜひハラミと食べ比べてみたかった。
並物も注文したが、こちらは値段の割に旨いとは思うが、まあ並だろうといった感じだ。
雌牛のみの仕入、丁寧な熟成、CPの良さ、やはり全体的なレベルが高い店である。
次回は特上牛ヒレ焼きのあり、品切れのない1回転目に訪問することを決めた。
まず明日から、ら,ぼうふの提供牛肉を知らせる掲示板をお気に入りに追加して、他のお店の最新情報のように日々チェックしていくことにしよう。