No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年4月10日 黒牛

また行ってしまった。
前回の訪問からちょうど2週間後に黒牛へ。
無念の品切れで未食となっているメニューを食べなくてはいけない使命があるのだ。
予約が遅いため、売り切れリスクのあるメニューのキープするために開店前にお店に電話をした。
未食メニューのシャトーブリアンと三角バラのうち、シャトーブリアンはキープできた。
三角バラは今ブロックから切り分けている最中なので、取れるかどうか分からないとのこと。
三角バラが出せるようならキープしといてくれ、とのお願いをして電話を切った。
美しいサシに覆われたカルビの王様を期待しながらお店に向かったが、残念ながら三角バラは準備できていなかった。
前回ぶつレバ刺しがかなり低評価だったため悩んだが、注文時にお店の方に、今日のレバ刺しはどうか?と確認したところ、前日に入荷したが状態はいいとの返事。
今回は通常の薄切りのレバ刺しを注文した。
厚切りではないので臭みは感じにくいが、前回と大違いでまずまず旨い。
塩系は上タンと上ハラミ。
上タンはそこそこ。
生タンだが、旨みが若干足りない。
前回かなりの高評価だった上ハラミを今回は塩で食べたが、相変わらずの旨さ。
ジューシーで旨みが溢れてくる。
黒牛にきたらハラミは必食である。

タレ系は、上カルビ・シンシン・トモサンカク・ミスジ・ザブトン。
私が大好きなトモサンカク・ミスジ・ザブトンはどれも絶品だった。
トモサンカクは前回ジャンボでたまたまはずれに当たっていたので、今回旨いトモサンカクに出会えて良かった。
ただ、今まで食べたトモサンカクの中で過去最高に旨かったのはジャンボだったことは付け加えておく。

本日No1はザブトン。
ミスジを食べて、旨さの余韻に浸っていたのを一気に目覚めさせられた。
蕩ける脂の甘みがすごい。ご飯が全く足りない。
大人気なく、余っている1枚に無言で手を出してしまった。

そして最後はシャトーブリアン
前回はシャトーブリアンがなかったので代わりにヒレで気持ちを落ち着けた経緯があるので、否が応でも気持ちが高ぶる。
登場したシャトーブリアンに対する正直な感想は前回のヒレと一緒じゃん、といったところだ。
シャトーブリアンヒレの中央部分でヒレの中でも一際柔らかいといった部位なので、見た目がヒレと変わらないのは当然といえば当然なのだが。

4面を軽く焼いた直方体のシャトーブリアンに前歯を立てると、微かな抵抗をしながら肉繊維が崩れていく。
断面を見ると綺麗にレアに焼きあがっている。
中の赤身部分は上品な味わいで、赤身の旨みが詰まっている。
さすがにお店の方が一押しする部位である。
非常に旨い。
ただ強いて難点を言えば、お店の方がわざと最後に持ってきたが、タレや脂を満喫する前の一番最初に味わいたかった。

最後に最近気に入っている冷麺で〆て満足した。
レバ刺しやタンなど改善して欲しい部分もあるが、希少部位をタレで気軽に食べるお店としてかなり重宝しそうだ。
言い忘れたが、ここのタレは結構気に入っている。
ジャンボのタレほどしつこくなく、肉の旨みを引き出しているのだ。