No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年4月29日 炭焼喰人

相変わらず忙しくて、土日も仕事で常に帰宅は日付をまたいでいる。
疲労困憊の中、久しぶりに休めたのが肉の日(29日)だというのが、なにか運命的なものを感じるじゃないか。
そんな日は悩むこともなく、焼くに決まっている。
近所に出来たべこ亭にも行ってみたかったが、時間が無い中での貴重な焼肉である。
失敗は許されないので、信頼できる炭焼喰人で焼いた。
前菜はユッケとレバ刺し。
どちらも旨かったが、レバ刺しは前回と比べてしまうと若干劣るというのが正直な感想。
普段焼肉と牛肉以外は頼まないのだが、前回旨かったサムギョプサルを今回も注文したが、相変わらずの旨さ。
ニンニクの臭いは翌日まで残ったが。。。
炭焼喰人の楽しみの一つが塊で肉を焼くことだが、今回登場した肉塊は厚切り上ハラミとかいのみ。
今回の厚切り上ハラミは、今までの炭焼喰人で食べた中でも一番のでかさ。
いったいこの一切れで何gあるんだろうか。
塊のまま焼いて、旨みを閉じ込めてから切り分けたハラミは至福の瞬間を与えてくれた。
噛み締めると繊維が崩れて、繊維から旨みが溢れてくる。
柔らかなハラミと違うが、肉の旨さがダイレクトに伝わってくるハラミに感服。

かいのみも久しぶりに頼んだが、柔らかで上品な味わいだ。
やっぱり旨い。
塊というわけではないが、恐ろしく厚切りのタンも旨かった。
このサクサク感は他ではなかなか味わえるものではない。

全ての肉が薄切りより厚切りの方が旨いというわけではないが、このタンやハラミの食感・旨みは厚切りでなくて味わえないものだろう。
ミスジなどは薄切りの方が旨いと思うし。)
肉の部位によって厚さやカットを見事に使い分けている炭焼喰人に脱帽である。
この日、私を大満足させてくれた肉はまだある。
上カルビはカット前の塊を見せてもらったが、美しくサシが入った大理石のような塊だった。

軽く炙ると脂の甘みが口に広がってご飯が進んでしょうがない。
クラシタは一皿に薄切りとサイコロ切りの両方が乗っていて、同じ部位で違った食感を味わえた。
期待を裏切らない柔らかで、甘みのある肉質がたまらない。
やはり上質なロースは旨い、と改めて感じさせてくれる一品だった。

サイコロ上ロースは、前回と同様にイチボを使用していた。
これも相変わらずの旨さ。
これだけサイコロ切りのロースが旨いと、もっと食べ比べなどしたくなってしまう。
クラシタ・ハネシタ・リブロースの芯・サーロイン・ヒレ・イチボなどのサイコロ切りを『サイコロ上ロース盛り合わせ』として一皿に盛って食べ比べたらどれほど感動的だろうか。
勿論、タン・ハラミ・その他に厚切りで旨いものも一緒の『サイコロ盛り合わせ』であれば、もはや言うこともない。。。
お店のストック部位が多いときがあったら、ぜひ試してみたい。
焼肉のことを考えると、夢が広がる。