No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年5月20日 凛

傳々には本当にがっかりした。
お店を出るとすぐに焼きメンバーが電話で誰かと話している。
相手は凛のおばちゃんだった。
そして、我々一行は3分後には凛に到着していた。
そう、焼肉のはしごである。
凛には今年2回目の訪問で、ちょうどこのブログを付け始める前に訪問して以来だ。
凛のおばちゃんも、久しぶりの我々の訪問を歓迎してくれ、色々と話をしながら焼く事ができた。
相変わらずおばちゃんは色々勧めてくるが、つくねも上カルビも上はらみも頼まずに、頼んだのは上タン・みすじ・サーロイン。
2軒目なので、色々と頼まずに厳選しての注文となった。
おばちゃんが『今日の上タンは良いよ』と言っていたとおり、素晴らしい上タンが運ばれてきた。
最近凛のタンが以前ほどの厚さでなかったが、今回のタンはぶ厚くカットされ、しかも綺麗なピンク色である。

1本のタンでも根元と先では全然違うもので、根元の方が柔らかく旨い。
凛では根元に近い一番上質な部分を一番の厚切りにして、根元から離れるにつれ若干薄くなっていく。
薄くと言っても十分厚切りだし、1本のタンでも半分程しか使えないとのことだった。
つまり、お皿に盛られたタンの中で、一番厚切りのタンが分量的にお得なだけでなく、柔らかさ・旨さも最高の一切れなのだ。
こっそりとおばちゃんに『一番旨いタンを私に。』と言ってあったので、King of 極上タンは私の前で焼かれた。

まぁ極上Meatを遠慮して後から後悔するなど、愚の骨頂である。
ただ2枚目は一番薄いのを焼いたということを、名誉のために言わせてもらいたい。
それにしても1枚目の上タンの旨さは感動的だった。
柔らかさ・溢れる旨み、どれをとっても素晴らしい。
久しぶりに凛の底力を見せ付けられた。
大判の肩ロースを最近メニューに出してないそうなので、代わりに頼んだのが大判のみすじ。
このみすじも旨かった。
若干厚切りにもかかわらず柔らかくジューシー。
また、もみだれがこのみすじの甘みにピッタリで絶妙のハーモニーなのだ。


デザートはサーロイン。
今回はちょっと小さめをお願いして400gほど。
凛のサーロインは、肉質だけなら他にもっと旨いお店があるが、このボリュームが焼肉好きの心を掴んで離さない。
たっぷり塗られたニンニクとバターがまた強烈で旨い。

久しぶりの凛は大満足であった。
傳々での不満を全て解消してくれたMeatに感謝である。