No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年6月1日 炭焼喰人

塊の旨いタンとロースが食いたくて、また炭焼喰人に行ってしまった。
今回の厚切り上タンもなかなかの厚さで登場した。
ウェルダンで焼き上げたが、噛み切った断面は綺麗なピンク色で、この厚さから生みだされる極上のサクサク感は他では決して味わえない食感である。

旨いタンに感動してる間もなくタレ系が運ばれてきた。
まずはハネシタ。
かなりの大判で登場したので、軽く炙ってからハサミで切り分ける。
このハネシタの柔らかさ・ジューシーさは最高だ。
今日のハネシタは特に旨い。

この日、サイコロ上ロースに使用されていたのはイチボ。
サシが綺麗に入ったサイコロを網の上に振り分ける。
厚みを感じさせない柔らかさ、そして、この厚さだからこそのジューシーさ。
イチボまで今日は特に旨いではないか。

しかし、この日一番旨かったのはトモサンカクだ。
いったいサシと赤身の割合は何パーセントなんだろうか、と考えてしまうほどのサシ。
以前ジャンボで食べたトモサンカクを彷彿させる。
蕩け方も素晴らしい。
数回歯を当てると、脂の甘みを残してスーと消えてしまうのだ。

山本店長が『熟成させすぎた』と言っていたみすじも旨かった。
みすじは刺身でも旨いので、軽く炙って食べたが、全く厚みを感じさせずにほとんど歯がいらないほどの柔らかさだ。

今日の厚切り上ハラミは、またすごい。
大袈裟でなく、並べると万里の長城みたいだ。。。
見た目の細かいサシから極上品と分かるが、噛み締めると溢れ出す極上肉汁はその裏づけ。
厚切りが故のこの噛み応え、そしてジューシーな旨み。
この厚切り上ハラミも厚切り上タン同様に、他では食べることのできないものだろう。

今回も更に旨いMeatのオンパレードで大満足な焼きだった。
焼く度に前回以上の満足をここまで感じさせてくれるお店はそうはないだろう。
しいて何かあるとすれば、極上ロース系にタレが若干甘すぎるというか、少ししつこく、個人的にはMeatの甘みを若干感じにくくさせているような気がする。
それでも生産者までこだわった旨いMeat・親切な接客・継続的な向上心の素晴らしさで、炭焼喰人にはこれからも通い続けることは間違いない。