No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年7月4日 肉匠なか田 西麻布店

行こう行こうと思っていても、なかなか行く機会がないお店ってあるだろう。
私にとって、肉匠なか田はそんなお店であった。
今回福岡から前の会社の同期がやってくるというので、この肉匠なか田をセレクトした。
飛行機の遅れがあり、お店に着いたのは22:30。
ゆっくりする時間もないので、すぐに注文したのはこんな感じ。
刺身は和牛タン、牛トロ。焼き物はトロタン、サーロイン、ハネシタ、ミスジ、サガリ
シャトーブリアンも注文しようとしたが、量も分からないので、追加で注文するか検討することにした。
久しぶりのタン刺しは上品な甘みがあり、かなりの旨さ。
甘みがもっと強いのは牛トロ。
こちらは火を通していないのに、口の中での蕩け具合が素晴らしく、甘みが素晴らしい。
この刺身系で、焼き物の期待がぐっと高まった。
焼き物は店員さんが焼いてくれるというので、お願いすることに。
肉匠なか田は塩にこだわっていて、焼き物は基本的に全て塩である。
その塩も世界中から集められ、お肉によって塩を使い分けているのだ。
ぎっしり積まれた炭火で店員さんが焼き始めたが、強い火力にもかかわらず絶妙なタイミングで返していく。
なかなかの手腕である。
トロタンは厚切りで切れ目が入っているが、極上レベルとまではいかないが、しっかりとした甘みがあり旨い。

ガリは普通。

ミスジは柔らかく旨い。
普段はタレで食べる事が多いが、塩で食べるとまた違った肉の旨みを感じる。

ハネシタは十分サシが入っているのに、脂の甘みをあまり感じない。
というか、塩が強すぎる。
お肉の味を味わうために、タレではなく塩にこだわってるはずが、お肉よりも塩が前面に出すぎていて本末転倒である。

サーロインも結構上質なものを使用していると思うが、いかんせん塩が強すぎる。

もう少し辛味を抑えた塩の使用や量を調整すれば、もっと旨みを感じる事ができたであろう。
この辺りは焼き手の裁量もあるので、お店全体の評価とはいかないのだろうが。
今回はシャトーブリアンを頼まず、素麺で〆とした。
ちなみにこの素麺はこしがあってかなり旨かった。
もう一度早めの時間(いつまで有効か不明だが、18時までに入店すると10%OFF)に訪問して、再度実力をみてみたい。