No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年11月25日 五鉄 八丁堀本店

社長のハサミさばきとお肉話が評判の五鉄へ初訪問。
焼き仲間が遅れるとの連絡を受けて、タンユッケ、ナムル、キムチを食べながら待つ。
タンユッケはかなりの冷たさが残っているがまあまあの味。
ただ、傳々のタンユッケと比べるとかなり見劣りするが。

全員揃ってからお任せで注文。
女性の店員さんがお肉を持って登場した。

最初はロース、ハラミ、カルビ。
ハラミはなかなか旨かったが、ロースとカルビにはちょっと平凡すぎる。
肉質より問題なのが、店員さんの焼き方。
お肉は女性の店員さんが焼いてくれるのだが、この焼き方がなっていない。
研修を受けているらしいのだが、鉄板のような網にお肉を押し付けてばかりいる。
また、五鉄はハサミでお肉の筋をカットして、味の違いを感じさせてくれたり、旨みを引き出したりするらしいのだが、この女性の店員さんのハサミさばきがかなりひどい。
同じ種類のお肉に対して、筋に沿ってカットしたり、筋に対して垂直にカットしたり、とてもじゃないが計算されたカットではないのだ。
何故ハサミでカットするのか聞いても、返事はよく分からない。

この時点で、かなり失敗したと思ったが、今更引き返せない。
前に進むしかないのだ。
次に運ばれてきたのは上カルビ。
先ほどのカルビはササミで、上カルビは三角バラだろうか!?
この上カルビはサシがすごくて、色がピンクに見える。
味は・・・。
脂が強すぎて、お肉の味が全くしない。
脂の塊を食べてるようだった。

次は先ほどとは違った部分のカルビとロース。
この2種類で握りを作るらしい。
幸いなことに、女性の店員さんが他のテーブルで焼いていたので、男性の店員さんが焼いてくれた。
こちらの店員さんの焼きはなかなかレベルが高くて、安心して見ていられる。
カルビもザブトンであろうロースもどちらも旨い。
お肉からしっかりした甘みが感じられる。
これは肉質と焼き手両方の違いだろうか。


お腹の調子を聞かれたので、当然まだまだ食べれる、と返事をしたのだが、これは失敗だったかも。
リブロースが運ばれてきたのだが、焼き手はまた女性の店員さん。
やっぱり焼きの技術がまだまだだ。
肉質も、サシは立派だが旨みをそれほど感じない。
なんだか見掛け倒しのリブロース

もうお店を出ようと思ったが、先ほどの男性の店員さんを呼び止め、次に注文したら男性の店員さん自ら焼いてくれないだろうか、とお願いした。
オススメのお肉は何故かこのタイミングでタンだったが、店員さんの話では、脂が多いタンなのでこのタイミングでも問題ないとのこと。
早速タンが運ばれてきたが、焼いてくれるのは社長だった。
おーこの瞬間を待っていたのだ。
社長はタンを焼きながら、ヤンチャとコジェレのどっちがいいか、聞いてくる。
??ヤンチャ?コジャレ?
最初は意味が分からなかったが、なんとなくヤンチャと回答。
社長は焼きあがったタンにハサミで切り込みを入れる。
この切り込みで旨みを感じやすいのだそうだ。
確かにこのタンは旨かった。
旨かったが、それは正直"そこそこ"といった感じだ。

最後に社長に焼いてもらって分かったのは、五鉄では社長の焼きでのお任せで頼まなくてはいけないという事だ。
ただ、全体的に肉質はそれほどでもないので、再訪はいつになるのだろうか。