No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2008年12月26日 よしはし

1年以上ご無沙汰している"よしはし"へ。
師走はすき焼きが旨いのだ。
ヒレの牛刺しで肉質を確認。
十分に熟成してあり、お肉の風味がしっかりしている。
ヒレの刺身はあまり見かけないが、間違いなく旨いですね、これは。

肝心のすき焼きだが、ブランドの拘らず、その時の最上級品をだすお肉は青森県産。
今年の全国肉用牛枝肉共励会での名誉賞も青森県産であったし、近所の岩手に負けずに頑張ってもらいたいものだ。
ちなみに前日訪れた同僚の時は、秋田県産だったらしい。
すき焼き用でも若干厚切りのお肉は、綺麗に掃除してあり余分な脂はない。
全くもって贅沢なMeatである。
当然女将さんが全てのMeatを焼いてくれるのだが、焼き加減はミディアムレアでお願いした。
焼きあがったMeatは、"よしはし"独特の卵白部分だけメレンゲ状に泡立てた卵につけて食べる。
厚みのおかげで蕩けてなくなることはなく、柔らかな身を噛む毎に旨みが口いっぱいに広がる。
見た目どおり極上のMeatだ。
この厚さのMeatを網焼きにして食べてみたいと思うのは私だけではないだろう。

この1枚60g程のMeatは3枚180gで一人前なのだが、180gの割にはお腹が膨れる。
ご飯も我慢して少ししか食べてないのに。。。
すき焼きお肉のお代わりを聞かれたが、満腹まで食べてしまっては余韻がよくない。
残念だが、すき焼きはおしまいとした。
あくまで"すき焼きは"だが。
〆に頼んだのはヒレステーキ。
ロースステーキにも惹かれたが、ロースはすき焼きで食べたのでここはヒレにした。
前回訪問時はロースステーキとヒレステーキの両方を頼み、ステーキにしては薄切りなMeatを目の前で焼いてもらって食べた。
これがお箸で簡単に切れてしまい、極上の旨さだった。
今回は目の前ではなく、中の厨房で焼かれて登場した。
しかも薄切りではなく厚切りで。
前回の姿を想像していたのでちょっと驚いたが、味の方は流石である。
サイコロカットで旨みを閉じこめ膨らんだその身は、柔らかで赤身の旨みが詰まっている。
個人的には前回の薄切りの方が好みだが、厚切りも極上の旨さだ。

ロースステーキも食べたかったが、ここは我慢としておこう。
何故なら年末のお肉はまだ続くのだから。