No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年2月10日 焼肉酒家 傳々

都内最高峰の”よろにく”に対抗できるポテンシャルを持ったお店は唯一”傳々”だけではないだろうか。
そんな最高の焼肉を味わいに月島へ。
いつもの刺身盛合せから。
レバ刺しは甘みが強くて食感もしっかりしている。
月曜日のホルモンは前の週の物なので鮮度が悪いという私の固定概念が打ち砕かれた。

ハツ刺し、ミノ刺し、牛刺し、タンユッケ、どれもいつも通りの旨さで、他店では食べれないレベルである。

タン元は、タンの濃厚な旨みに炭火の香ばしさが加わっている。
これだけ旨いタンなので、もう少し厚切りで食べてみたいと思ってしまうのは私だけだろうか。。。

ハラミは旨みが非常に濃くてしっかりした味わいだが、ジューシーさがもう少し欲しいところ。

シャトーブリアンは言葉にならない旨さ。
ただ柔らかいだけではなく、赤身の旨さがここまで強いシャトーブリアンはなかなか食べれないだろう。

傳々で必ず食べなくてはならない一品の一つが上ミノだ。
他店では食べたことのない食べさせ方に脱帽である。
お代わりしたくなる旨さ。

ホルモンは脂がたっぷりとついたシマチョウ。
何故片面焼でこんな食感が可能になるのか!?
抜群の鮮度の良さと、丁寧な下処理、そして強力な炭火が揃って初めて味わえる旨さであろう。

タレ系に入ると強烈な盛合せで、リブ芯、リブ巻き、ザブトンの揃い踏み。

リブ芯は蕩けるわけではなく、ほど良い柔らかさで濃厚な旨みが堪能できる。
見事なサシにもかかわらず、脂のしつこさが全くないのは流石。

リブ巻きはとにかく甘くて旨い。
芯と巻きで同じリブロースであるが、ここまで味わいが違うのは面白い。

最初はサーロインかと思ってしまったザブトンは、今回No1のインパクト。
ジャンボやよろにくのザブトンのような蕩け具合を堪能する食べ方ではないが、Meatの旨みは全く負けていない。
インパクトどころか、旨さも今回No1である。

あまりの旨さに満腹中枢が麻痺気味で、タレ系2皿目に突入する。
リブカブリは絶妙な薄さのカットで食感と旨みのバランスが取れている。
傳々のすごさは、肉質は勿論だが、こういったカットや食べさせ方で存分に感じ取れる。

イチボは濃厚な旨みを期待したが、若干旨みが弱い印象。


ミスジは残念ながら旨みに欠ける印象。

壷漬けにされたカイノミは脂がジューシーで旨みもある。
冷麺が食べたくなる爆発的な旨さ。


最後は大阪風のハラミ。
ハラミらしい肉繊維のしっかりした食感と味付けの素晴らしさは、虜にさせられる旨さ。


それにしても最初から最後まで本当に旨い。
毎回ここまで満足させられる高矢店長の粉骨砕身の姿に感服するしかない。