No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年2月22日 よろにく

九州から肉好きの友人が遊びに来たので、東京一の焼肉屋さんを案内することに。
最初の刺身盛合せはぶつ切りユッケ、三角バラの握り、ハツの軍艦巻き、タンユッケ2種(タン先、タン元)。

ぶつ切りユッケは定番メニューだが、赤身のコクがしっかりしていて、こんなに旨いユッケはなかなかないだろう。

三角バラの握りを食べて再確認したのは、牛の握りを食べるならよろにくが間違いなく一番だということだ。
Meat自体の旨さは勿論、握りとして食べるからにはシャリも非常に重要だが、よろにくはこのシャリも抜群に旨く、握りとしてのバランスが素晴らしいのだ。

ハツの軍艦巻きは、甘めの下味がついたハツがなんとも旨い。

タン先のタンユッケは、細切り故に硬さは気にならず、むしろ食感が良い。
タン先自体の旨みも濃く、非常に旨い。
次のタン元のタンユッケの旨さには驚愕するしかない。
あれほど旨かったタン先のユッケが一瞬でかすんでしまうほどだ。
今までよろにくで食べたタンユッケは塩味であったが、今回は通常のユッケダレ。
こちらの方が間違いなく私好み。
誰でももっと食べたいと思うだろう。

ヒレは珍しく薄切りの塩で、赤身が強く味も濃厚。

タン中は、タンの真ん中あたりとはいえ、ジューシーさは強烈。
サクサクとした食感と旨みは最高である。


タン元は、丸みのある本当に一番根元の部分が登場。
タン中で最高と思っていた自分が恥ずかしい。
こりゃ、やば過ぎる旨さ。


イチボは旨みもあってなかなかの旨さだが、他のMeatがあまりに旨いので残念ながら今回は印象が薄い。

カイノミは脂の甘みがジュワッと広がって、塩味とのバランスが良い。
カルビ好きにはぜひ食べて欲しい部位だ。

ガーリックパウダーを振り掛けたシンシンは私の好きなメニューで、柔らかで風味のあるシンシンの肉質と強すぎないガーリックが素晴らしい。
噛み締める度にシンシンの旨みは溢れ出てくる。

シャトーブリアンは薄切りのタレで。
先ほどのヒレとは全く違った食感が私を待っていた。
この旨さは筆舌に尽くしがたい。

ハラミはちょっと薄め。
ハラミ自体の旨みはいつもほど強くないが、甘みのあるタレの後押しが強い為、焼肉としての旨さは一級品。

ミスジは普段よりは赤身の強い部分。
薄切りのミスジをクルクルと丸めて噛み締める幸福は焼肉好きでなくても味わってもらいたいほど。

薄切りタレのサーロインは、敢えて焼けている部分と焼けていない部分を残すように広げずに焼く。
一口ご飯を包んで食べるのが定番だが、その旨さは何回食べても飽きない。

厚切りのリブロースはポン酢と香味野菜と一緒に。
ちょっとポン酢の味が強くてお肉の旨みが感じにくかったので、カーリックチップで食べれば良かったと後悔。

巻きはタレと卵の黄身たっぷりで口に放り込む。
口の中でジュワーと蕩ける食感と同時に広がる甘さが何とも言えない。
飲み込むとため息の漏れる旨さだ。

〆はカメノコの丼。
リブロースの脂が一緒に混ぜられているのだが、カメノコのしっかりした赤身の旨みと共にリブロースの脂の甘みが口いっぱいに広がる。
バラの脂に比べてリブロースの脂はさっぱりと食べれる感じだ。
カメノコ丼で〆と言っても、最後には素麺もしっかり食べる。
この最後の素麺とかき氷が満足度を更に上げてくれるのだ。


満腹になったお腹をさすりながら「明日よろしくお願いします。」と言い、お店を出て駅に向かった。
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