No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年3月31日 鶯谷園

世の中には、色々なお店を回るのが好きなタイプと、気に入ったお店に何度も通うタイプがいるだろう。
私は間違いなく後者なので、気に入った焼肉屋さんにはしつこい程通ってしまう。
そんな私も新規開拓はしなくてはいけない(?)ので、必然的に疎遠になってしまうカテゴリーがある。
それは”まぁ旨いけど、それほど惹かれるものがない”といったカテゴリーで、数年に一度思い出して行く程度だ。
今回の鶯谷園もその一つで、前回の訪問はたぶん4,5年前。
特上タン塩は薄切りで、綺麗なピンクのタン元とタン中位の部分が混じっている。
タン元は厚切りが好きだが、強めのモミダレに負けない旨みがあるので、薄切りでも十分過ぎるほど旨い。

タンスジ塩は、若干臭みがあるが、しっかり焼けば気にならない。
何年後になるかわからないが(笑)、次回は頼まないかな。

特上ロースが売り切れだった為に頼んだロースは、お肉自体の旨みは少ないが、甘めのタレとの相性が良く、焼肉としては旨い。

特上ランプは相変わらず見事なサシが入っている。
でも、よくよく見ると、これってランプだろうか??
サシの入り方が、ランプじゃないように見えるのだが・・・。
食べてみるとさすがに旨い。
ただ、やっぱり食べた感じも、ランプという感じではない。
安くて旨い上に、本当にランプかどうか確かめたくて、お代わりをお願いしたが、オーダーミスで最後まで机に運ばれてくることはなかった。

特上カルビは細かなサシが見事な巻きが登場した。
蕩け具合は素晴らしい上に、サシの割にさっぱりとしている。
こちらも恐ろしく旨く、即お代わりオーダー発動。

特上ヒレは最高とまではいかないが、値段を考えるとかなりの旨さ。
昔はもっと旨かったような気がしないでもないが・・・。

厚切りハラミは、旨みはちょっと弱いが肉繊維の噛み応えが素晴らしく、肉汁もほとばしる感じ。

特上ランプと同じく特選前沢牛を使用しているというリブロース
巻き部分は、特上カルビで食べた巻きよ蕩け具合が悪く、脂が口に残る。
リブ芯部分も脂が口に残り、しつこい。
前沢牛は去勢の割合が多いようだが、このお肉もその去勢だろうか。
見た目のサシに完全に惑わされた。

上ミノはザクザクしているが、歯切れの悪さを感じる。

ホルモンはクチュクチュしたシマチョウではずれ。

正肉のレベルは相変わらず平均を圧倒的に上回っていて、特に値段の安さは目を見張るものがある。
ただし正肉のレベルはボラティリティが大きい感じもするが。
とにかく久しぶりに来てみたが、また数年後に来てみたい名店であることには違いない。
次回訪問時には、あの焼肉に向かないコンロが代わっていることを願う。