No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年6月21日 焼肉酒家 傳々

先月は"炭焼喰人"の山本店長と"傳々"で焼肉勉強会を開いたが、今回は別の焼肉屋さんとまたもや"傳々"にて焼肉勉強会を開催。
刺身盛合せはレバ刺し、ハツ刺し、センマイ刺し、ミノ刺し、牛刺し、タンユッケ。
レバ刺しはいつもの甘みに欠け、わずかに臭みを感じる。
満足度 2
ハツ刺しは食感もよく、毎度のことながら本当に旨い。
満足度 4
センマイ刺しは、センマイ特有のサクサクシコシコの食感が弱い。
満足度 2
ミノ刺しは食感が柔らかすぎて、ミノらしさを感じない珍しいタイプ。
満足度 3
牛刺しは風味もあり、舌の上で赤身の旨みがじわ〜と広がる。
薬味との相性も抜群で旨い。
満足度 5
私の大好きなタンユッケは、タレの味付けがいつもと微妙に違う。
タンの甘みがあるだけに残念。
満足度 3

タン元は黒タンらしい食感と旨み。
好みもあるであろうが、炭火の香ばしさも旨さを引き立ててくれる。
"よろにく"と並んで都内最高峰のタンが毎回食べられるのは驚きである。
満足度 5

ハラミは肉繊維1本1本の力強さが前面に出たハラミとは違ったタイプで、肉繊維の適度な弾力と繊細さが感じられる。
詰まっていた肉汁がドッと溢れる感じは、他の部位では味わい難く、ハラミ好きにはたまらない。
満足度 5

私が一番好きな部位であるシャトーブリアンは、ニンニクと胡麻で味付けされている。
焼きながら適度に胡麻を擦り落とすと、残った胡麻の香ばしさとニンニクは外しようのない組み合わせ。
お肉自体もさすがに旨いが、今回は熟成がちょっと強すぎる感じも受ける。
満足度 4


"傳々"の上ミノは唯一無二の味わい。
ミノの新たな可能性が感じられる旨さ。
満足度 4

シマチョウは月曜日のホルモンとは到底思えない。
臭みも全くなく、皮の歯切れも良い。
何処のホルモン屋さんでシマチョウを食べても、いまだに"傳々"を超えるシマチョウに出会ったことはない。
満足度 4

サーロインは見事な小振りで、サシの入り具合も完璧。
贅沢に掃除されているため、口当たりが非常になめらかで、赤身自体の旨みも口に広がる。
何枚でも食べたくなってしまう究極の一切れ。
満足度 5+

"傳々"の巻きは都内最高峰のレベルであるが、今回はいつものように甘みが強烈に脳に響くまでには至らない。
それでも十分すぎるほど旨いのだが。
満足度 4

クリは弾力のある肉質だが、タレに負けない旨いがしっかりしていて、何枚でも食べれそう。
満足度 4

ミスジは普段のレベルから2ランクほど落ちて、ミスジ特有の食感が感じられない。
う〜残念。
満足度 2

最後は大阪風のハラミ。
ハラミから溢れ出す肉汁と、絶妙な味付けは最高のマッチング。
噛み締めるたびにハラミの旨さが実感できる。
満足度 4

〆はカレー、冷麺に続いて、フルーツの代わりに杏仁豆腐。
何度食べても飽きない。
毎回次の訪問が楽しみでならない。
それが"よろにく"とこの"傳々"だけに感じるすごさである。
この2店に迫る焼肉屋さんの登場に期待したい。