No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年9月21日 よろにく

進化し続ける孤高の焼肉屋さんがある。
他の追随を全く許さない圧倒的なポテンシャルを持っているが、今回更なるステージに到達したことを見せ付けられた。
ハツ刺し
焼きで食べるような厚切り。
最高の鮮度でしか味わえない究極の歯応えは初体験ゾーン。

タン刺し
こんな厚切りのタン刺しは初めて。
ザクザクとして食感の後に襲い掛かってくる上品な甘み。
このピンク色は犯罪的。

チマキ刺し
これまた初めての味わい。
赤身自体の旨みが恐ろしく強い。
ここまで甘い赤身が他にあるだろうか!?

レバ刺し
胡麻塩で味付けされたレバ刺しとプレーンのレバ刺しが登場。
しかも積木の様な迫力満点のカット。
角のピンと立ったレバ刺しは、想像以上に甘く、舌触りも最高でメーターを振り切る勢い。


タン元
あまりの衝撃の連続にKO寸前だったが、実はやっとここから焼き。
旨みがぎゅっと凝縮した最高のタン。
醤油で香ばしさを加えても負けない旨みは、最高級の黒タンでしか味わえない。

ハツ
刺身でも旨かったハツは焼いても抜群の旨さ。
焼くことによって変化する表面の食感が印象的だ。

アブシン
脂付のハツも登場。
ハツの脂はかなりさっぱりとしていて、いくらでも食べれてしまいそうだ。

ハラミのたたき
焼いた後に寝かせることでしっかりした食感になっていて、ハラミらしい旨さが味わえる。
ただし洪水警報級の肉汁がハラミの命だと思う方には、普通の焼きの方がいいかもしれない。
私はどっちも選べないほど好きなのだが。

シンシン
口に入れた瞬間に赤身らしい香りと旨みに襲われる。
熟成加減が完璧すぎる。

チマキ
甘みは生に負けるが、その食感は衝撃的。

ミノ
薄切りカットでサクサクの食感を楽しめる。
タレでも食べたい一品。

ササ
バラのジューシーさがちょっと飛んでいる。
ササはもう少し厚切り食べる方が旨い気がする。

ツチノコ
軽く炙る程度が、一番肉質の良さが分かる。
A5雌のシャトーブリアンをタレで味わう贅沢。
圧倒的破壊力に撃沈。

ミスジ
赤身のバランスが素晴らしく、力強い旨みが感じられる珍しいMeat。
ミスジが旨いお店が増えつつあるが、やはりこの"よろにく"のレベルは違う。

肩芯
細かなサシがびっしり入った肩芯の巻き部分を頂く。
芯部分のさっぱりとした旨みとは違った、濃厚な旨みに頬が緩む。
う〜ん、旨い。

ザブトン
常温で溶け出してしまっている極上品。
これだけサシが入っていても、しつこさがないのがすごい。

ヒレのビフカツ
ほぼ〆の段階でシャトーブリアンではないが、見事な厚切りのヒレの登場に一同ざわつく。
弱火でじっくりと温めるように火を入れ、焼き上がったところでVANNEさんが肉を持って行ってしまった。
???
数分後に戻ってきVANNEさんが持ってきたのは、なんとビフカツ。
さきほど焼き上げた極厚のヒレを揚げてきたのだ。
このビフテキには本当に驚かされた。
最も繊細な肉繊維を持ち、脂っぽさが少ないヒレを油で揚げることで、衝撃的な旨さを与えてくれる。
肉料理として完璧と思えるビフカツであったが、VANNEさん曰く『まだ完成ではない。』とのこと。
いったいこのビフカツが完成したらどうなってしまうんだろうか!?



シルクロース茶漬け
シルクロースを軽く焼き上げご飯の上に。
何とそこに出汁をかけて御茶漬けにしてしまうというのだ。
シルクロースのコクが出汁と合わさって何とも言えない旨さを出している。
お代わりしたくなるほど旨い。


通っても通っても底が見えないポテンシャルを感じる。
この"よろにく"が東京No.1ではなく日本No.1である事を確かめる旅にいつか出てみたい。