No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年11月7日 焼肉酒家 傳々

都内屈指の肉質を誇る"傳々"。
『値段が高い』という声も聞くが、実際提供される肉質を考えれば、決して高くはなく、低価格帯のホルモン類は抜群の鮮度で提供される。
そんな極上の肉質でも、食べ続ければ、変化が欲しくなるのが焼き人の常。
前々から高矢店長にお願いしていた新メニューがやっと登場した。
刺身盛合わせ
鮮度の良さが存分に感じられる刺身の盛合わせは、ハツ刺し、ミノ刺し、センマイ刺し、牛刺し、タンユッケ。
中でもハツ刺しのプリッとした食感は飛び抜けている。
これで日曜日とは考えられない。
中毒度 3.5

ハラミカツ
これぞ新メニュー。
肉厚の極上ハラミを軽く焼いてから、揚げてあるのだ。
しかもデミグラスソースも手作り。
油っぽいのを想像していたが、これが予想に反して、油っぽさがない。
それでいて、ハラミらしい肉汁はぎゅっと閉じ込められている。
デミグラスソースとのバランスも絶妙。
中毒度 5+

タン元
いつきても最高峰のタン元が確保されている恐ろしいお店。
この仕入れ力には驚くしかない。
サクサクの食感と同時に訪れる肉汁に溺れてしまいそう。
中毒度 5


ハラミ
プリップリの肉質に、旨みがパンパンに詰まっている。
ハラミの真髄を堪能させられた。
中毒度 4

上ミノ
"傳々"にきたのであれば、必ず食べなくてはいけないメニューその1。
まずは食べなければ、何も始まらない。
中毒度 4


塩ホルモン
"傳々"にきたのであれば、必ず食べなくてはいけないメニューその2。
他店のシマチョウとの違いには驚くばかり。
歯切れが素晴らしい皮目、フワフワの脂がたっぷりの脂面は、最強のタッグ。
中毒度 4

シャトーブリアン
ホロホロとほどけていく肉繊維は言わずもがなだが、赤身の濃厚な旨みは驚愕のレベル。
高級鉄板焼き屋さんでしかお目にかかれない、超極上のシャトーブリアンの味わいは筆舌に尽くしがたい。
中毒度 5+

サーロイン
個人的には、5番クラスのサーロインの周りの脂は必要ないと思っている。
そんな私にとって、"傳々"のサーロインの掃除の仕方はまさに理想形。
しつこさなど皆無で、赤身の旨みをダイレクトに味わえる。
今宵のサーロインも言葉を失う旨さ。
中毒度 5

リブ巻き
これほどのリブ巻きが食べれるのは、都内では"傳々"か"よろにく"くらいであろうか。
舌の上で蕩けて広がる甘みは、他の部位では味わえないだろう。
それでいて、決してしつこくないのもすごい。
中毒度 4

リブカブリ
硬めな印象のカブリであるが、決して硬くなどない。
しっかりした味わいがある。
中毒度 4

ササミ
肉英才教育中の子供達に出してもらったのがササミ。
バラ系大好きな2歳の娘は食べまくり。
ロース系、ランプ系が好きな5歳の息子は、もう少しあっさりした部位が良かったようだ。
とはいえ、味見させてもらってビックリ。
ジュワーと蕩ける食感とタレのコンビネーションは白米と合わさり、さらなる高みに。
子供達には勿体ないほどの旨さ。
中毒度 4

やはり新メニューは素晴らしい。
こういった飽きさせない取り組みは、ハードリピーターには嬉しい限り。
都内最高峰のお店に死角無し。