No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2010年12月3日 赤坂 みすじ


会社のプロジェクトが一段落したので、プロジェクトメンバーで打ち上げ。
焼肉屋さんでよく見かける薀蓄ばかりたれる人。
中途半端さ加減が、見ていて(聞いていて?)非常に痛い。
そんな思いもあって、基本的に薀蓄を語るのは好きではないのだが、今回は参加者の要望により、『薀蓄コース』を披露する。
レバ刺し
プリプリとした食感と甘みが感じられる。
ただ、前日の"虎の穴"のレバ刺しのすごさが頭から離れなかった。
中毒度 3

センマイ刺し
若干辛味のあるタレが新鮮な印象。
個人的にはやはり皮を剥いた白センマイの方が好きかな。
中毒度 3

牛刺し
今回はトモサンカク。
甘みがあって、なんとも優しい味わい。
一切れが小さめなので、禁断の2枚食いがオススメ。
中毒度 4

ぶつ切りユッケ
"みすじ"で必ず食べて欲しいメニューの一つ。
しっかりの味わいのあるお肉を使っていて、いつ食べても旨い。
中毒度 4

シャトーブリアン
サシは少な目だが、かなりの厚切り。
ガスでも炭でも、焼肉屋さんのロースターで焼けるギリギリの厚さではないだろうか。
『焼ける』とは完璧に焼き上げること。
今回は薀蓄コースなので、超弱火で、じっくりと上下2面のみ、低温火傷させるように、そしてカットされた一切れ一切れをあえて離さずにくっつけて焼き上げる。
全てに私なりの理由がありますが、書き出すと長いので、この辺は薀蓄コース体験者のみに細々とお伝えしています。。。
我ながら最高の焼き上がりに満足。
中毒度 5


ハツ
"よろにく"系の定番。
僅かに感じる鉄分と歯切れの良さがポイント。
中毒度 3

タン元
ウットリするほど見事なカット。
前歯でサックリと噛み切れる食感は素晴らしい。
肉汁は多いが、肉汁自体の旨みは若干感じにくいので、個人的には胡麻油で揉まない方が良さそうな気がする。
中毒度 3

ミスジ
まずは塩で登場。
繊維が繊細すぎて網にくっつき易いので要注意。
軽く炙って口に放り込めば、至福の瞬間が訪れる。
中毒度 4

特選ハラミ
なんとも見事な肉汁。
塩を軽く振ると、より旨みが際立つ。
中毒度 4

並ロース
"みすじ"の良さを感じる為に必ず食べて欲しいと思う。
並ロースでここまでできるのだ。
感服せざるを得ない。
中毒度 4

並じゃない赤身
ようはヒレ
極上のヒレというわけではないが、ヒレらしい味わいはしっかり。
薄切りタレのヒレは、やはり官能的な旨さ。
中毒度 4

ミスジ
先ほど塩で食べたミスジだが、今度はタレで。
タレとの相性の良さもあるが、肉質自体も先ほどのより更に良い。
ヒレとは違った繊細を感じて欲しい。
中毒度 5

シルクロース
5番と思われる最高のサーロイン。
空気と一口ご飯を包んで食べれば、別世界に連れて行かれるよう。
中毒度 5

シビレ
表面をカリッと焼き上げると、中のプルッとした食感との違いを楽しめる。
かなり濃厚。
中毒度 3

ミノ
独特のカットで、歯切れの良さは抜群。
厚切りのミノのザクザク感も良いが、薄い削ぎ切りの歯切れの良さも捨てがたい。
中毒度 3

肩芯
ド級の厚切り。
薀蓄コースの締めを飾るにはもってこいだ。
同じ厚切りでも火加減、焼き方を変えて、理由も加えて味わっていただく。
我ながら素晴らしい焼き加減。
中毒度 5


最後に素麺、デザートでフィニッシュになるが、このコース内容からは考えられない値段設定には毎回驚かされる。
こんなCP真似できるわけない。
(参考)Yakipedia
薀蓄コース
お肉の部位は勿論、そのお肉の種類・カット・味付けに最もあうと思われる焼き加減、食べ方等の薀蓄をたれまくり、全てのお肉を焼き上げるコースである。
参加者は、BMS12の話に聞き入り、焼き上がったお肉を食べることのみに集中すべし。
なお、薀蓄の内容や焼き加減については、BMS12が日々考え、試行錯誤した結果、現時点で最高と考えているものであり、今後更なる進化があるかもしれない。
参加希望者はご連絡を。