No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年4月28日 虎の穴 恵比寿店

『昭和の焼肉大会』開催と聞いて、ちょうど1週間前に訪問したばかりにもかかわらず、また恵比寿に向かってしまった。
『昭和の焼肉大会』とは、希少部位系はもちろん、タンすらも登場しない、昔のスタイルでの焼肉を楽しむものだそうだ。
当然のことながら(?)、昭和の時代にお店の人が焼いてくれるなんてことはなく、"虎の穴"では焼きを全て辛さんに任せていた私も、今回ばかりは自ら焼かねばならない。
レバ刺し
角がしっかり立ったレバ刺し。
舌触り、甘み、共に完璧。

ハラミ
見事にお皿に盛られた上質なハラミは塩ではなくタレ。
そう、昭和の時代は塩ではなくタレなのだ。
贅沢にも、このハラミを焼いてはご飯に乗せ頬張り、また焼いてはご飯に乗せ頬張る。
食感も肉汁も言う事無しの上質なハラミに、こっそりと持ち帰りたくなるほど旨いタレ。
『VIVA昭和!』と叫びたくなった。

カルビ
脂の甘みの強いバラをタレで。
これまたご飯が進んで仕方ない。
魔法のツケダレで変化を与えると、嘘のようにバラを食べ続けられる。
焼肉の原点がここにある。

ミノ
素晴らしい食感のミノは貝柱のような食感だが、このミノの食感は貝柱を超える食感。
ザクザク、シコシコとした絶妙な食感で、ここ数年食べたミノの中でも突出したレベル。
こんな旨いミノを食べたら、他のお店でミノが食べれなくなってしまう。。。


シマチョウ
鮮度の良さは一目瞭然。
こんなシマチョウに焼きの失敗は許されない。
脂の甘みも然ることながら、噛み締める毎に皮から滲み出る旨みに身悶えする。

いつもの究極コースとは全く違った構成。
そしてそれが本当に素晴らしい。
"虎の穴"の底力に完全のKOされた夜だ。