No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2011年12月13日 和牛料理 さんだ 赤坂


ビルの建て替えの為に閉店していた"さんだ"が場所を変えてオープンしたとの情報を得たので訪問。
ホルモン割烹を存分に楽しんでみる。
アキレスのポン酢和え
アキレス腱の食感は河豚の皮のよう。
ポン酢との相性も抜群。

ハツモトの和え物
中華風の味付けで食感が非常に良い。

ハチノスのゴマ和え
焼きとは違った食感で、味の弱いハチノスをゴマの風味が見事にカバーしている。

フワの煮込み
焼きと同様で、フワの旨さはまだまだ分からない。
好きでも嫌いでもない不思議な部位。

握り
ミノとハラミ。
ミノは煮鮑のようにギザギザカットでシャリと離れにくくカットされている辺りがさすが。
ミノの握りは珍しいが、悪くはないなぁ。
ハラミもなかなか。


筋と下仁田ネギのスープ
唇にねっとりとコラーゲンがくっつく濃厚なスープ。
ネギが旨い。

レバ
悪くない。
臭みはないが、甘みもあまり感じないタイプ。

牛タン団子のおこし揚げ
タンだと言われないと、タンとは分からなかったが、料理として旨い。


ビーフシチュー
ゴロゴロとした塊のビーフシチュー。
頬肉がホロホロとした食感で、甘みのあるシチューに仕上がっている。

コブクロ
珍しく豚ではなく牛の子宮とのこと。
産道も不思議な食感。

ハラミ
待ちに待った焼きのスタート。
カットは小さめなので、旨みはそれほど強烈に感じないが、ジューシーでハラミらしい旨さ。

ハツ
"よろにく"には及ばないまでも臭みのない及第点は超えている。

すい臓
"ゆうじ"以外ですい臓を食べさせてくれるお店は珍しいかな。
トロリとした食感と表面の焼き面のコンストラストが印象的。

タン筋
筋の甘みが活きていて旨い。

テール
プリプリで甘みのあるテール。
塩加減も絶妙で、お代わりしたくなる絶品。

ヤン
黒ではなく白のヤン。
ジュワリと溢れる汁とコリコリとした食感で、焼きの中では一番の旨さ。

しゃぶしゃぶ
〆のしゃぶしゃぶは頬肉、ギアラ、シビレ。
生姜が効いているような、さっぱりとした出汁。
シビレを鍋で食べるのは珍しいかな。



ホルモン1つ1つの特徴を活かしたコースの組み立ては素晴らしく、肉料理の可能性を見せてくれる。
これに正肉が最後に1切れでも混じれば、最高のなのだが。
値段も安いし、とにかく満足度は高い。
こんなお店が赤坂戻ってきてくれて嬉しい。