No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年2月19日 鳥取和牛オレイン55

黒毛和牛の有名生産地はいくつかあるが、最近はあまり鳥取県の名声を聞かないのではないだろうか。
かつての鳥取県の名牛と言えば『気高号』であるが、現在もその血を色濃く残す牛達が多い。
そんな中、和牛王国の復興をかけて(?)鳥取県が『鳥取和牛オレイン55』をPRをしており、試食と意見交換の場に参加させていただいた。
イチボの蒸籠蒸し
イチボをさっぱりと仕上げているが、独特のコクはしっかりと活きている。
厚切りを炭火で焼いたら、また違った面を見せてくれそうな素材。

クリのタタキ
適度な歯応えで、赤身の旨みを感じさせてくれる。
クリにしてはしっかりと入ったサシはさっぱりといている。


千本筋のネギ塩焼き
見た目は良かったが、旨みがちょっと弱い。


サーロインステーキ
これまで3品が鳥取和牛オレイン55であったが、サーロインステーキはその規格から漏れた個体。
粗ザシで、焼き方の問題だろうが、脂が重く感じる。

個人の肥育農家のブランド和牛に対して、大規模なブランド和牛は、同じブランドでもブレが大きく、個体差だけでなく肥育技術の違いが出てしまうものだが、『鳥取和牛オレイン55』に関しては、その規格から、かなりブレが小さいのではないかと想像される。
値段も他のブランド和牛に比べると高いわけでなく、非常に魅力的なではないだろうか。