No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年3月2日 くにもと 本店


約1ヶ月の間、改装工事の為にお休みだった"くにもと本店"が、やっと3月1日にリニューアルオープンした。
不思議なもので、食べれないと思うと、余計に食べたくなってしまう。
そんな日々を耐え切って、リニューアルオープン後すぐに訪問してしまった。
居心地良かったお座敷はテーブルへと変わり、シンポの排煙フードが備え付けられている。
昔の雰囲気も好きだったが、改装後の雰囲気もも洗練された感じでいいね。
とはいえ、基本的に雰囲気ではなく、焼肉そのものにしかあまり関心がないので、すぐに注文していてスタンバっていたのだが。
ローストビーフ
ユッケが食べれなくなってからは、やはりローストビーフは外せない。
チャッチャと炙っただけのローストビーフとは、根本的に何かが違う。
お肉自体の味もしっかりしているが、甘みのあるタレとのマッチングも好み。
満足度 4

盛合せは、悩みながらも飛び切りを選択したのだが、その中身は以下の通り。
ハラミ(塩)
大振りで迫力満点の切り身を網に乗せると、胃液が湧き出すような香りが立ち込める。
旨みはそれほど強くないが、力強い肉繊維と肉汁の量には満足せざるを得ない。
満足度 4

シンタマ(塩)
個人的に"くにもと"らしさを一番感じさせてくれるのはシンタマだと思っているが、今回はそこまでの爆発力はなかった。
満足度 3

ランプ(タレ)
若干硬めの肉質だが、お肉本来の味わいが感じられる。
満足度 3

サーロイン(タレ)
リブロース寄りの芯の部分だけという贅沢なカット。
脂の甘みが強いが、それをしつこく感じさせない脂質で、赤身のコクも十分すぎる。
満足度 5

くりのみ(タレ)
やはりタレが旨いと焼肉としての完成度がぐっと増す。
満足度 3

ヒレササミ(タレ)
カイノミかな!?
繊維に対して直角ではなく水平にカットされているが、肉質が柔らかく、程よい食感で味わえる。
ジューシーな肉汁と、"くにもと"特有のタレとの相性は抜群で、飲み込むのが勿体無いレベル。
満足度 5

ここから追加オーダー。
ミノとハーツのコンビ盛り
ミノはザクザクした食感で、味付けも強過ぎず程良い。
ハーツは普通で、"よろにく"のような抜きん出たものは感じない。
満足度 3

外もも
真っ赤な赤身で、食感的には硬めだが、鉄分を感じさせる濃厚な味わい。
満足度 4

大盛切り落とし
当然と言えば当然だが、日によるバラツキは仕方ないかな。
というか、余計に宝探し感が強くなって楽しいのだが。
"七厘"の切り落としとは思えない切り落としに慣れてきてしまっているので、値段も質も少し物足りない。
満足度 3

バラ
〆の冷麺の共はやはりバラでしょう。
脂の蕩け具合はあまり良くないが、それでも冷麺のお供には最高ですな。
満足度 3

気のせいかもしれないが、なんとなくCPがまた少し悪くなったようにも感じる。
本当に気のせいかもしれないし、たまたま仕入れたお肉の原価が高かっただけかもしれないが。
ただ、マスターやおかみさん、そのほかの店員さんを含めて、相変わらず素晴らしい接客で、ここまで気持ちよく焼肉を食べれるのは嬉しい。
旨い焼肉を味わってもらいたいという思いが伝わってくる素晴らしいお店が、リニューアルオープンして、更に勢いが増したことは、焼肉業界にとっても素晴らしいことなのだろう。