No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年4月25日 平



そのお店のことを知らない人は決して店内には入らないだろう。
もし、店内に入ったとしても、スナックの居抜きそのままの雰囲気から、ここで極上のお肉が食べれるなんて想像できるはずがない。
しかし、湯島にカオスは存在するのだ。
今回はカオスの住人だる目崎さんにある物をお願いしての訪問である。
ロース(炙り)
前菜は神戸牛のロースの薄切り。
一口食べて驚かされる、その甘み。
よくよく聞いてみると、この神戸牛は、先日感激したあの川岸牧場の個体であった。
個体識別番号を辿ると、ゆうに30ヶ月以上の月齢で、熟成も4ヶ月ほど取られていた。
満足度 5


タルタル(炙り)
味付けが、お肉の味わいを引き立てるというよりは、ちょっとケンカしてしまっている印象。
お肉自体が旨いので勿体無い。
満足度 3
ヒレカツ
山形牛のヒレをかなり分厚くカットしてヒレカツに。
厚さがあるので、低温の油でじっくりと揚げている。
カラリと揚がった衣と肉繊維に閉じこめられたの旨みが相まって、目を見張る旨さ。
満足度 5




タン
タン先とタン元のグリル。
表面がもう少しサクッとするような焼き上がりが欲しかったかな。
少し残念。
満足度 2


ロース
前菜にも出てきた川岸牧場の雌の神戸牛が、本当に贅沢な厚切りで焼き上げられる。
炭火で表面を香ばしく焼き上げ、遠火で中心までしっかりと火を入れられたステーキは、旨みがぎゅっと凝縮していて、口の中で弾けるように肉汁を開放する。
満足度 5





ヒレ(山形牛)
ヒレカツでも食べたあのヒレを超厚切りでステーキでも食べる。
ヒレカツと違って衣がないので、お肉の味がよりストレートに伝わってくる。
すごくコクがある牛肉。
満足度 5



ヒレ(神戸牛)
ついにあのヒレも。
そう、川岸牧場の雌の神戸牛のヒレも食べるのだ。
細かく散りばめられたサシの入った宝石のようなブロックをこちらも超厚切りでカット。
じっくりと焼き上げられたお肉を一口食べて、一瞬言葉を失う。
そして、すぐに湧き上がる歓喜
風味、コク、甘み、そして旨みまで、非の打ち所のない最高のヒレ
圧倒的過ぎる。。。
満足度 5++



ヒレ松阪牛
サシがびっしりと入った松阪牛ヒレは、ヒレとは思えない白さ。
口の中で広がるサシの甘みもヒレの概念を覆すもの。
満足度 4


ヒレライス
〆は極上の薄切りヒレを炊きたてライスに乗せて食べるヒレライス。
醤油につけて焼くので、非常に香ばしく、ヒレの旨みもしっかりと残っている。
満足度 4



今回はヒレ祭りであり、とにかくお肉を食べ過ぎてしまったので、いつもよりお会計がいってしまったが、他のお店でこのお肉をこの量食べると思うと、信じられない安さだろう。
というか、こんなお肉を食べれるお店はほとんどないが。。
東京の焼肉屋さんやステーキ屋さんには、川岸牧場のような神戸牛をぜひ仕入れて欲しいものだ。