No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年4月29日 七厘



4月の肉の日はGW中の日曜日。
GWに名誉賞を受賞したお肉が入ると中原さんに聞いていたので、早速家族揃って三ノ輪へ。
幻のタン
いつ来てもハズレのないタン元。
常にこのレベルのタンを仕入れられることがすごい。
サクサクとした食感で、風味も強いタン元が秀品。
満足度 5


サーロイン
新しく仕入れた名誉賞を受賞した個体とその前に仕入れている38ヶ月肥育の個体の食べ比べ。
38ヶ月肥育の個体は、風味が豊かでしっかりとしたコクがある。
名誉賞を受賞した個体は、細かなサシがびっしりと入っていて、焼かれる出番を待っている間にどんどん溶けていってしまう。
サシの量が多いので、好みが分かれるところだが、ここまでサシが入っていてもそこまでくどくないのがすごい。
満足度 4


特上三角
"七厘"でササミ以外のバラを食べた記憶がないなぁ。
通常三角バラは脂ばかりが目立つものだが、この三角バラは赤身の旨みも感じられる。
やはり旨いバラは旨い、と再認識させてくれる。
満足度 4

ハラミ
ブチッと音を立てるように、太い肉繊維を噛み千切った瞬間に、強い風味が鼻を抜ける。
肉汁のジュースで口の中は満たされ、心も満たされる。
満足度 5

ザブトン
ザブトンのここまで贅沢なカットは久しぶり。
最近は上品なザブトンが多いが、今回の"七厘"のザブトンは『これでもか!』といったパワーを持っている。
飲み込んだ後の余韻に浸りながら、『肉を喰ってやったぞ!』と吼えたくなった。
満足度 5

シンシン
モモらしい味の濃いお肉。
レア焼きで、鉄分を感じる肉汁を味わうべし。
満足度 4

カタサンカク
噛み締めた時に赤身の旨みが感じられる絶妙な厚さのカット。
赤身らしい旨さ。
満足度 3

内モモ
しっかりと味がのった赤身。
硬さがないので、カタサンカク位の厚さで食べてみたい。
満足度 3

イチボ
おおぉ〜不意を突かれて驚いてしまうほどジューシーで、薄切りとは思えないほど豊富に旨みを閉じ込めている。
満足度 4

ランプ
お任せコースの最後の最後でこれを持ってくるとは・・・。
ふんわりとした柔らかさで、飲み込むのが勿体無いと感じるほど芳醇な香りと濃厚な旨みが共存している。
満足度 5

ヒレ
お任せコース終了後に、ヒレがあるということで居ても立ってもいられず追加オーダー。
一瞬塩が強く感じるが、お肉の味を邪魔しない絶妙な塩加減。
黒毛和牛のヒレだけが持つ事ができるこの食感と味わいには、思わず拍手を贈りたい。
満足度 4

雌の5番ということだけでなく、長期肥育の個体にこだわった肉質は、想像を超える旨さ。
そして、それを支えるのが、大胆かつ繊細なカット。
改めて感じる凄みに感服するしかない。