No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年5月10日 鯉登り

しばらくは生レバ送別会が目白押しで忙しい、と悲鳴をあげながら焼いている。
この日は、都内でレバ刺しの名店と誉れ高き鯉登り。
鯉登りは写真禁止なので、いつも以上にお肉に集中できる。
レバ刺し
いきなり主役登場。
店主曰わく、GW明けであまり良いレバがない、との事であったが、角が立ったレバからはしつかりした甘みが感じられる。
満足度 4
ハツ刺し
臭みもなく、さっぱりとしたハツ。
ゆうじのハツに慣れ親しんでいると、若干物足りなく感じるかもしれないが、かなりレベルが高い。
満足度 4
センマイ刺し
肉厚な部分を使っていて、食感が良いが、味付けがしょっぱすぎるかな。
添えられたらタレでマイルドにできる。
満足度 3
コブクロ刺し
プリプリ、コリコリとした食感で、かなりの鮮度の良さ。
満足度 4
ロース
サシがかなり入っていて、口の中でシュワッと脂が広がるが、味が抜けた印象で、塩胡椒の強さだけが朽ちに残る。
普通かな。
満足度 2
牛タン
根元、中、先、筋が盛り合わせになっている。
見た目はあまり期待できなったが、意外に(すみません)サクサクとした食感が心地良い。
満足度 3
セセリ
牛ではく鶏だが、適度な弾力とジューシーさがある。
満足度 4
膝の軟骨
これも鶏。
当たり前だが、飲み屋の軟骨とは別物。
満足度 3
豚ハラミ
ハラミの一番分厚いところだが、牛のハラミと比べるとかなり薄い。
食感も独特で、牛とはだいぶ違う。
これも旨いなぁ。
満足度 3
ミノ
通常は問屋で剥くという皮を、鮮度の為にお店で剥いているという。
柔らかいながらも、サクサクとした食感。
かなりテンションがあがる極上品。
満足度 4
脂ミノ
ミノサンドだが、よくあるブロックカットではなく、薄切りで葉山と同じカット。
両脇のミノが助さん、角さんとなり、真ん中の脂のご隠居を見事に支えている。
満足度 3
ホルモン
脂が少ないシマチョウ。
皮はクニュクニュとしていながら、歯切れが良い。
満足度 3
丸腸
最初はピンク色の腸壁にうっとりしていたが、焼き始めて、縮む腸壁に押し出されて流れ落ちる脂も実に美しい。
カリカリに焼かれた腸壁と中のジュワ〜とした脂のコンストラストが素晴らしい。
満足度 4
脂ホルモン
こちらは丸腸を開いたコプチャン
丸腸を先に食べてしまうと、少し物足りなくなってしまうが、こちらも十分旨い。
満足度 3
上ホルモン
内臓脂肪がこれでもか!と付いていて、腸壁も艶やかなピンク色。
コプチャンほど脂が重くなくて、腸壁が気持ちよい歯切れ具合。
満足度 5
ロースやタンについては、周りにいくらでも上質な物を食べさせてくれるお店があるが、コプチャン(丸腸)、シマチョウ、そしてレバといったホルモン屋さんの三種の神器全てがここまで高いクオリティというのはなかなかないだろう。
今のうちにレバ刺しを食べに行くことをオススメしたい。