No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年5月18日 炭焼喰人


第3回塊肉祭り開催。
恐らく日本で一番とんでもない塊肉を食べさせてくれるであろう焼肉屋"炭焼喰人"で定期的に開催される塊肉祭りであるが、早いもので今回で3回目を迎える。
第1回と第2回はTwitterやブログで、参加してくれる方を募集していたが、今回は企画の段階で人数がある程度集まったので、告知なしで開催させていただいた。
タン
ドライエイジングされた黒タンを1本そのまま焼き上げる。
普段は自分で焼いて食べたいのだが、今回は信頼してトングを任せられる達人が何人もいるで、難易度Maxのタン1本焼きは客席から観戦することに。
カットしないタンは、肉汁や脂が溢れ出す箇所がないので、流木のように乾いた焼き上がり。
だが、一刀両断にカットすると、辺り一面は何とも言えない香りに満たされ、中身は肉汁が湧き出してくる。
縦割りカットで、タン先からタン元まで、変化を楽しめるようにしたが、このカットではやはりタン先の硬さが目立つ。
その代わりに、このカットでも柔らかさが際立っているのがタン元で、素晴らしい旨さ。




ハラミ
50〜60cmありそうなハラミは、コブの部分が分厚く、全体にサシがしっかりと入った極上品。
火傷しそうなほど溢れ出す肉汁に臆することなく、ひたすら噛み締めて、ハラミの旨みの全てを味わい尽くす。
ううう旨い。。



イチボ
600gのイチボを網に乗せると、炭が全く見えなくなってしまうほど。
焦ることなく、じっくりじっくりと中まで火を入れていくのは、焼き手の力量が試される。
トングを押し返す弾力を感じて、イチボをやっとまな板に移せる。
切り分けられた断面は、生の赤ではなく、火が入ったピンク色で理想的な焼き上がり。
"炭焼喰人"らしい熟成香の強いお肉で、旨みも舌の上に残る。





シャトーブリアン
最近、この厚さのシャトーブリアンと対峙しても驚かない自分が怖い。
しかし、いくら慣れたと言っても、やはり旨いものは旨い。
鼻に抜ける熟成香と旨みの余韻が心地良く残る。



今回は焼きのプロフェッショナル揃いで、分担して焼いたせいもあり、余裕を持って千葉に帰れる時間に終了した。
都内在住者にもぜひセンター南へ足を向けて欲しいものだ。