No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年6月24日 スタミナ苑


常連さんのご好意に甘えて、2回目の"スタミナ苑"お任せコース。
久しぶりのお任せということで、鹿浜に向かう道中も気分の高揚を隠せなかった。
ハチノス
煮込んだセンマイをグリルしてあり、塩を付けて食べる。
柔らかな食感だが、香ばしさもアクセントになっており、淡白な味わい。

カクテキ

炙りハツ
火入れや味付け共に、"ゆうじ"のハツのたたきのような完成度には一歩及んでいない。
旨いことは旨いのだが、平凡な感じを受ける。

味噌煮込み
コクがあって、優しい味わい。
入っているホルモンも旨し。

生野菜
(写真撮り忘れ)
塩煮込み
旨いことは旨いが、味噌煮込みと比べてしまうと、やはり味噌煮込みに旗が上がる。

筋大根
大根に筋の旨みがぐっと染み込んでいる。
筋がほろほろ。

アキレス腱
じっくりと柔らかく煮込まれているのだが、個人的には旨いとも思わないし、勿論まずいとも思わない。
好みの問題だろう。

ガツ刺し
焼きで食べるようなサクサク感はないが、それでも独特の食感には惹かれる。
繊細な味わいが日本料理のよう。

コブクロ刺し
信じられないどの鮮度で、臭みの欠片もなく、コリコリとした食感が最高。
こんな旨いコブクロ刺しは初めて。

ミノ昆布締め
淡白なミノに昆布の旨みが乗っている。

センマイ刺し
ちょっと水っぽさがあるが、キュウリのシャキシャキ感と一緒にマッチングしていている。

炙りレバ塩
2頭分のレバの食べ比べ。
同時に食べ比べると、驚くほど違いがあることに気づく。
それにしてもどちらも異常に旨い。
甘みも強く、滑らかな舌触り。
ここ数ヶ月の間に食べたレバの中で一番旨いな。
(写真撮り忘れ)
タン
サシのしっかり乗ったピンクのタン元。
いつもより塩ダレのお酒の味が強めに感じるが、サクサクした生タンの食感が見事なカバーをしてくれる。

ハラミ
口の中でハラミの肉汁を全て出し尽くすための独特なカット。
ハラミらしい荒々しい食感を求める人には好まれないかもしれないが、これはこれでアリと思える。
口の中をハラミジュースでいっぱい満たすと、思わず笑みが漏れる。

ホルモン
通常メニューのミックスホルモンとは少し違って、お任せでのみ食べれる盛り合わせ。
綺麗に並んでいるのはシマチョウ、ハツ、チョクチョウ、コブクロの根元、ミノ、動脈、気管、センマイ、ギアラで、どれも臭みなどなく、それぞれ独特の食感が活きている。
中でも忘れられないのがコブクロの根本。
想像を絶する食感で、今まで食べたことのあるコブクロとは完全に別物。
これが食べれるなら、鹿浜への道程も苦にならない・


テグタン

肩ロース
薄切りの肩ロースはサシがびっしりと入っていて、口解けは良いが、その脂がちょっとしつこいかな。
また、厚切りの特選ロースと同じ醤油ダレだが、薄切りでも同じ分量なので、個人的には醤油ダレの味も濃い。

ザブトン
これぞ"スタミナ苑"と言えるタレの香ばしさで、普段食べるザブトンが、また違った一面を見せてくれる。
やはりこのタレがザブトンの旨さをワンランク引き上げてくれる。

杏仁豆腐

半ば伝説となっているお店だが、いつまでも色褪せない時間が流れている。
素晴らしいお任せコースを体験できたことに感謝したい。