No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2012年7月27日 よろにく


数年来の焼き仲間の出国を翌日に控えた最後の送別会。
お店は勿論"よろにく"。
ここ以外考えられないでしょう。
焼き仲間の次回訪問は3年後かもしれないので(笑)、それに応えてくれるべく、VANNEさんのお任せが始まる。
センマイ刺し
定番メニューだが、全く飽きることなどなく、このシャキシャキとした食感と味付けが、これからの期待を一段と高めてくれる。
満足度 4

ランプ炙り
前菜として食べやすい柔らかさと、鼻に抜ける風味、しっかりした肉の味が共存している。
以前のように生で食べてみたくなるほど強烈な旨さ。
満足度 4

ヒレ炙り
その場で炙って食べる。
温かさがあるので、より香りが活きる。
しっとりとしていて繊細な味わい。
満足度 4

ヒレ
赤身の強いヒレを蒸し焼きにしてタタキ風に仕上げる。
サシが少ない分、赤身の旨みがストレートに伝わってくる。
満足度 4



ハツ
これも定番のメニューだが、ホルモン屋さんでもこのレベルのハツを常備しているところはあまりないのではないだろうか。
サクサクとしていて、上品な甘みもある。
満足度 4

タン元(薄切り)
片面焼きで、火を入れた面を内巻きにする。
簡単そうに見えて、実は非常に火入れが難しい。
火入れが足りなければ、香りも滑らかさも不十分だし、火を入れ過ぎれば、せっかくのジューシーさもなくなってしまう。
今回はVANNEさんに対応してもらったが、これが実に絶妙。
満足度 5

タン元(厚切り)
タン好きを虜にする魔性のタン元。
一度その香りと旨みを味わってしまうと、なかなか他では満足できなくなってしまって、かえって不幸かもしれないほど。
とにかく、今東京で食べれる最高のタンの一つと言える。
満足度 5

トウガラシ
しっとりとしていながらも、湧き出てくるような力強い旨みがある。
赤身好きはマストオーダー。
満足度 4

シャトーブリアン
5番の雌牛のシャトーブリアンを薄切りにすると、その食感は驚くほど軽く、木綿のようだ。
肌理の細かな肉繊維から溢れる肉汁の繊細な旨みは口から鼻と喉にも伝わる。
満足度 5

ミノ
厚切りのミノのザクザク感も好きだが、薄切りのサクサク感も捨てがたい。
満足度 3

ウワミスジ
薄切りではなくやや厚めのカットで、その本領を発揮する部位。
ウデの中では抜群のジューシーさがあり、赤身の甘みの強さも素晴らしい。
満足度 5

チーズフォンデュ
焼肉屋さんでチーズフォンデュ!?
赤身、ミノ、シビレ、シビレ、トマト、ブロッコリー、アスパラを食べる。
味わいが淡白な部位で、チーズとの相性は悪くはないが、良いとも言い難い。
シビレのジューシーさが良かったので、赤身のサイコロカットなどで食べてみたい。
満足度 3



ミスジ
美しい木の葉型のミスジ
"よろにく"でミスジを外したことはないが、今回も高水準で安定した肉質。
満足度 4

シルクロース
お肉の味は勿論だが、ここに来てタレをジャブ漬けして、ご飯を食べるという禁断の行為が、一気に気持ちを高ぶらせる。
完成されたコースの完成されたメニュー。
満足度 5

肩芯
個人的には、芯の部分と巻きの部分とを別々に食べるのが好み。
リブロース等に比べると筋っぽさがあるかもしれないが、厚切りのカットが、かえってそれも心地良く感じさせてくれる。
満足度 4

ザブトン
脂の蕩け具合は、他の部位では真似できない。
しつこさのない甘みが押し寄せる。
満足度 4

牛筋ハヤシライス
牛筋たっぷりのハヤシライスに、ミノ、ハラミ、サーロインを焼いてから混ぜる。
しっかりと牛の出汁が出たハヤシライスで、一緒に食べるお肉達が贅沢の極み。
満足度 4


焼肉屋さんとは思えない変化球の多さ。
そのどれもが旨いのだが、驚かされるのが、やはりベースの焼肉の完成度。
肉質、カットそして味付けというトライアングルが相乗効果で高めあっている。
都内最高峰の焼肉との出会いに感謝。