No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年2月5日 銀座 ひらやま


東京にある2大ステーキ流派。
まぁ東京と言うか銀座に集中しているのだが。
1つは"あら皮"を筆頭に"哥利歐"、"ドンナチュール"、"トロワフレーシュ"といったあら皮派。
もう1つは"ゆたか"を筆頭に"島"、"かわむら"といったゆたか派。
そこに新たに加わったのが"ゆたか"から独立した"ひらやま"だ。
"ゆたか"に約10年務めていたということで、河村さんとも約2年一緒に働いていた平山さんがシェフである。


焼き台は炉釜や鉄板ではなく、"かわむら"のようにロースターで、高さ調整ができるようになっている。
ただ、炭とお肉の距離が十分に取れているため、火入れは高さではなくお肉を置く位置で熱量を調整しているようだ。
焼き上がりは"ゆたか"や"かわむら"のように繊細さを追求したスタイルで、食感だけでなく喉越しまで楽しめる。
当然、お肉自体は最高の物を揃えている。

冷蔵庫からヒレを何本か出して見せてもらったが、どれも艶と張りがあり、見ていると吸い込まれそうな感覚になってしまう。


今回は魚介やサラダ、スープ、そして〆のご飯も食べずにひたすらお肉だけを頂いた。
前菜は3品ほど、全てお肉。
そしてステーキだ。


料理を食べて、心の底から「旨い」と感じ、食後は平山さんと肉談義。
なんとも贅沢な時間を過ごした。
しかも1人だったため、恥ずかしながら最初は緊張してしまったが、平山さんと話すうちにその人柄に触れ、緊張がほぐれていくのが自分でも分かった。
なんとも居心地良い空間である。
平山さんのステーキを食べる為に、平山さんと話す為に、再訪は早めにしたい。