No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年2月15日 Cossott'e

最近ではカウンターのある焼肉屋さんは少なくないが、"コソット"ほどカウンターの良さを体験させてくれるお店はないだろう。
カウンターの良さの1つは、調理の一部が見れること。
このライブ感がより気持ちを盛り上げてくれる。
これは多くのカウンターのある焼肉屋さんで体験できる。
他には料理人との対話が楽しめ、その対話から料理をアレンジしてくれること。
これが出来るお店は非常に少なく感じ、"コソット"ではこれによりお任せコースの真価がぐっと高まっている。
今回は1人でカウンターに座り、このカウンターでコソットワールドにどっぷりと浸かってきた。
ちなみに、この後にお肉を食べる予定があったため、軽めのお任せでお願いしてみた。
炙りヒレ
生肉が禁止されてから炙りを出すお店が増えたが、ヒレこそ炙りに最も向いているのではないだろうか。
さっぱりとした赤身の質感と脂。
満足度 4

タン刺し
臭みは全く感じられず、とにかく甘さが上品。
満足度 4

スペシャ
以前は生で食べれたが、今は焼いてから食べる。
極薄のカットと上質の脂のため、舌の上で雪解け感を感じさせる。
満足度 4

レバ
プルプルの食感で、甘みもしっかりしている。
生で食べてみたくなってしまう。
満足度 4

上タン
前歯を軽く押し返す食感と奥歯に感じるサクサクの肉質。
何とも香り高く、旨みの濃厚なタンだ。
満足度 4

カイノミ
塩やタレといった定番の味付け以外の、それぞれの部位にあわせた味付けも"コソット"の真骨頂の1つ。
このカイノミのちょいピリ感はヤバイ。
満足度 5

焼きしゃぶ
内モモを使った焼きしゃぶだが、ここまでしっとりとしていながら滋味深い内モモには滅多にお目にかかれない。
個体のポテンシャルが詰まったインパクトを感じる。
満足度 5


センマイ刺し
最後に食べたくてお願いしたセンマイ刺し。
個人的に"コソット"のセンマイ刺しは殿堂入り。
満足度 5

実はこの日は込山さんは不在だったのだが、3月に麻布十番にオープンする新店の準備で大忙しのようだ。
新店がオープンしてからは、込山さんは新店の方にいるそうで、弦巻の"コソット"がどうなるかちょっと心配だったのだが、この日のお任せを食べて、そんな心配は全く無用であることを知った。
料理長は込山イズムをしっかりと引き継ぎながら、独自のアレンジも加え、より"コソット"を進化させていってくれるだろう。
3月以降、込山さんのいる新店にも通うが、この弦巻の"コソット"にも変わらず通い続ける。