No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年5月28日 焼肉すどう


浜松町の名店"くにもと新館"で修行を積んだ若き店主が満を持して2012年3月にオープンした期待の新店。
今回やっと初訪問することができた。
ニューオープンのお店でよく見かけるのが、焼肉屋さんはお肉をカットとして提供するだけというお店。
お客さんが最終的に焼くことによって完成する焼肉のことを残念んはがらあまり理解していただけてないように感じる。
そんなお店が多い中、この"焼肉すどう"は違う。

若いながらも熟練の技術、そして最も大事な確固たる信念を持っている。
店主の須藤さんの焼肉を食べれば、私が言わんとしていることが理解していただけると思う。
ユッケ
馬のイチボを使ったユッケで、甘みがありながら素材を引き立てているタレが絶妙。
そしてこんな旨い馬肉はいつ以来か思い出せない。
満足度 4

豚ロース
貴重な梅山豚のロースを塩で。
すっきりとした軽い脂と滋味深い味わい。
満足度 4

鶏モモ
天草大王というブランドのモモ。
柔らかすぎず適度な弾力があり、淡白ながらも旨みがある。
満足度 4

サーロイン
あか牛のサーロインで、奥歯を押し返す心地良い噛み応えだが、淡白すぎて塩だと少し物足りなさを感じる。。
満足度 3

サーロイン
こちらは同じあか牛でも生産者が違う。
熟成は長くないが、コクがあって旨い。
満足度 4

カイノミ
こちらもあか牛のカイノミ。
あか牛とは思えない脂の甘みがあり、バランスが非常に良い。
満足度 4

ウチモモ
但馬血統の近江牛のウチモモで、噛む毎に解き放たれる旨みが印象的。
満足度 4

イチボ
赤身とサシのバランスといい、繊維質を僅かに感じさせる肉質、イチボって本当に旨いなぁと実感。
満足度 4

ハラミ
肉繊維を噛み千切ると一気に飛び出す肉汁には、なんとも力強い味わいが乗っていて、噛む毎に至福の瞬間が訪れる。
満足度 4

鶏ハツ
臭みを一切感じさせないハツで、深い味わいは牛ハツを超えているかもしれない。
思わずお代わりしてしまった。
満足度 5

ミノ
計算しつくされたカットによって実現する見事な食感。
素材を知り尽くした細かな仕事に感服。
満足度 4

ウチモモ
ここからタレに移行。
勿論、あの"くにもと"系のタレだ。
塩でも食べた近江牛のウチモモだが、塩とはまた違った顔を覗かせてくれる。
満足度 4

ランボソ
"焼肉すどう"でなんと川岸牧場の但馬牛に再会。
赤身にコクがあって、それを優しく包み込むようなサシの甘みがある。
満足度 5

カニ
これも川岸牧場のお肉で、しっとりとした食感と深みのある味わい。
そしてタレとの相性も抜群。
満足度 5

ランプ
もう少しジューシーさがほしいが、それを補って余りある旨さ。
満足度 4

イチボ
ユッケで食べた馬肉のイチボは旨かったが、これを食べてしまうとやはり牛のイチボの圧勝。
ここまでが川岸牧場。
満足度 4

サーロイン
あか牛のサーロインを薄切りのタレで。
あか牛の淡白さを見事にカバーして、あのタレがより旨みを引き立ててくれる。
あか牛のサーロインなら厚切り塩よりこの薄切りタレが個人的には一番かな。
満足度 4

シンタマ
若干淡白な印象を受けるが、飲み込む頃にしっかりとした旨みが押し寄せてきた。
満足度 4

ヒレ
九州の黒毛和牛のヒレをう薄切りのタレで。
唇で千切れてしまうほど繊細な肉繊維でヒレの良さをダイレクトに味わえる。
満足度 4

ホルモン
牛シマチョウと鶏レバの盛合わせ。
シマチョウも旨いのだが、臭みは全く感じさせずにねっとりとしたコクのある鶏レバが旨すぎる。
満足度 4

オイルフォンデュ
なんとヒレを使ったオイルフォンデュ。
熱を強く入れると硬くなってしまうヒレには合った調理方法ではないだろうか。
噛んだ時に立ち上がる心地良い香りに酔ってしまう。
満足度 4



想像をはるかに超える素晴らしさ。
店主の取組み姿勢には心から頭が下がる。
10年後、いや5年後にどんな存在になっているか今から楽しみでならない。