No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年8月24日 自宅(片山肉店)


最近は生産者指定でお肉を購入することが増えてきているのだが、この日は信州の高成牧場の高塚さんのお肉が食べたくて、今年何度もお世話になった軽井沢(御代田)の片山肉店からお取り寄せ。
片山肉店は高塚さんの牛をよく競り落とすのだ。
リブロースは500gの分厚いカットにイチボも300gの塊で、これを自宅の駐車場兼庭で焼き上げるのだ。
先に食べたかったイチボは串に刺して肉と対話しながら火を入れていく。
炭の前で集中力を高まった瞬間、「こっちに火を入れてくれ!次はもう少し遠火であっちにも!!」といったイチボの声が聞こえてくる。
私はお酒が飲めないので酔っ払っていたわけではない。。。
対話を通じて心が通じ合ったイチボの旨さといったら筆舌に尽くし難い。
噛むという行為によって解き放たれる肉汁は香り高く、そして赤身のコクを口いっぱいに広げる。


イチボを焼いている間に直火から離れた網の上でウォーミングアップしていたリブロースは炭の真上に移動させると一気に火が入り始める。
表面を香ばしく焼き上げたリブ芯は口の中でのインパクトが強い。
さすがロースと思わせる力強さだ。
巻きは脂がちょっと強いが、サシの甘みに心が躍る。


生産者を知ると肉がより美味しく感じる。
生産者が前面にだされた野菜は多いが、肉に関しても今後はどんどん生産者が前面にでてくることを願う。
それが生産者、消費者両方にとって良いことだと思うから。