No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年9月29日 焼肉屋さんのしみず

尾崎牛。
マニアでなくてもその名前を知っている、もしくは聞いた事があるという方が多いのではないだろうか。
尾崎牛について色々と書きたいところだが、それは次の機会にして話を進めよう。
この日は牛肉という道に精通したメンバーでの網を囲む機会に恵まれた。
それが宮崎で尾崎牛を肥育している尾崎さん、そして東京を中心に尾崎牛を取り扱ってレストラン等に卸しているeatmeetの星野さん、飼料メーカーである宝山の荻澤さんといったメンバーだ。
話は尾崎さんの勢いに圧倒されながらも(笑)、牛肉業界の発展を望む全員の思いが会話の端々から感じ取れる。
勿論、私の牛肉への思い、牛肉業界への期待も存分に話させていただいたのだが。

あまりに話しに集中しすぎてしまったのだが、この日の"しみず"も相変わらずのクオリティで存在感を放っていたのは言うまでもない。
よく考えると肉の日(29日)は2ヶ月連続で"しみず"で過ごしている。
厚切りタン
いきなりで申し訳ないのだが、このタンの凄さは筆舌に尽くし難い。
この日No.1なのは明らかだなぁ。
圧倒的な旨みが津波のように押し寄せてくる。
満足度 5

ガリ
ギュッと肉繊維が詰まっているのだが、決して硬いわけではない。
噛み締める度に肉繊維が解けて、肉汁のダムが決壊していく。
満足度 4

ハラミ
全く臭みなどないのだが、弾けるほどの肉汁にアクセントを与えてくれる生姜醤油が見事にマッチしている。
刺身で食べたいレベル。
満足度 5

5種盛り

肩ロース
サシの少ないものから多いものへ、といった定説を無視して、あえて肩ロースから挑む。
融点の低いサシがより滑らかな舌触りを実現してくれ、優しい甘みが広がる。
満足度 4

クリ
5種盛りの中で最も赤身のコクと風味が際立っていた部位だ。
薄切りなのだが、もう少し厚く感じるような旨みの出方。
満足度 4

トウガラシ
しっとりとしていて、上品な味わい。
満足度 4

ミスジ
食感が滑らかなミスジは珍しくないが、旨みが濃厚なミスジは珍しいと思うのだが、今回のミスジがまさにそれ。
こんないつもミスジが食べたいのだ。
満足度 4

ザブトン
〆に取って置いたザブトン。
見た目どおり舌の上であっという間に蕩けるのだが、敢えて言うならもう少し赤身の味が欲しかった。
満足度 4

テール煮込み
いつもあるわけではないようだが、今回はサービスで出していただいた。
ほろほろと崩れるのだが、柔らかすぎない絶妙な按配。
満足度 4