No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年11月18日 関西・東海肉紀行 その1

和牛を食べて食べて食べ込んいく過程で、自分の常識の範囲を超えるような衝撃的なお肉達に出会ってきた。
そういったお肉達を追求する上で避けて通れないのが但馬牛の存在だ。
全国の都道府県で他の都道府県の優秀な血統を導入しながら和牛血統改良が行われている中、兵庫県では頑なに他の血統との交わりを避け、兵庫県産純但馬の血統が今も守られ続けている。
そんな但馬牛と共に、関西の肉事情にも触れ合う旅を1泊2日の強行スケジュールで敢行したのだが、Twitter(@BMS12_NMNL)で呟き切れなかったことも含めてここに記録を残したい。

11月18日AM4:00に起床し、はやる気持ちを抑えつつ身支度を済ませ駅に向かった。
東京を離れる前に座席で眠りにつき、ハッと目覚めるとそこはすでに神戸。
すぐにレンタカーを借り、世界一の吊り橋明石海峡大橋を渡る。
向かうは淡路島だ。

セリの始まる9:30前に淡路家畜市場に到着し中に入ると、そこにはセリを待つ子牛がずらーと並んでいてその数なんと400頭。
セリについてはBeef-lab.comにて報告させていただくのでここでは詳細を書かないが、子牛の価格が決まるたびに生産者の顔からうかがえる笑顔が実に印象的であった。


400頭全てのセリを見学するのは諦め、明石海峡大橋を戻って向かったのが"ミカゲヤ"。
こだわり抜いた神戸牛・三田牛を販売している精肉店である。
生産者からその噂を聞いていて、お肉を購入したこともあるのだが、さすがに店舗に並んでいるお肉はどれも素晴らしい。
こういった精肉店がこだわりを強く持った生産者を支えているのだろう。

但馬牛の生体と精肉を見過ぎてお腹は悲鳴をあげている。
この但馬牛の聖地でのランチはそれ相応の場所でなくてはならないが、今回はそれに相応しい"あら皮"を訪問。
概観だけでなくお店の中も趣があり、シンプルな厨房では最高の但馬牛が炉窯で焼かれる。


かつてない驚愕のステーキの余韻を楽しむ時間もなくレンタカーに乗り込み、一路奈良へ向かう。
奈良の中心地からかなり離れたところに"きみや"はある。
お世辞にも立地が良いとは思えない場所にある焼肉屋さんはなんとヘレ専門の焼肉屋さんで、この地で約半世紀このスタイルを守っているそうである。
お店の場所やメニューも驚きだが、店主もそれらに負けず劣らず魅力的な人物。
詳細は後日お店の感想と共にこのブログで紹介したい。



"きみや"で限界までヒレを満喫した後はこの日の宿泊地である京都に。
勿論ただ寝るだけのはずもなく"三芳"へ。

出汁に包み込まれた優しいお肉を満喫した後は翌日に備えて就寝。
明日も限界までスケジュールが詰まっているのだ。