No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2013年11月26日 和牛焼肉 KIM


"よろにく"と共に都内最高峰の焼肉と肉料理が食べれる"KIM"。
"KIM"を訪れたのであれば、ぜひ料理長お任せでその真髄を味わって欲しい。
その余りの幅広い引き出しに焼肉の可能性がどこまで広がるのか、ということを考えずにはいられない。
タン元のカルパッチョ
生姜昆布で味付けがされているがあまり生姜っぽさは感じられず、昆布の旨みがうまくタンの旨みを際立たせてくれる。
タンの昆布締めが食べれるお店ももあるが、昆布とタンはあうね。
満足度 5

コンビーフ
コンビーフってほとんど食べたことがないが、こんなものだったどうか思い出せない。
こんなコンビーフを旨いと感じたことはなかったので。
ソーセージも旨いので、ビール好きにはなお堪らないメニューなのかもしれない。
満足度 4


ヒレ
ヒレは焼き手の個性がそのまま肉に映し出されるもの。
サシは強くないが、ヒレ特有の食感と溢れ出す旨みは最上級の証。
満足度 5

巻き
こんな風に巻きを盛り付けてるのは初めて。
脂が強過ぎず、肉らしい味わいもしっかりと感じられる巻き。
塩で食べたが、タレで食べても最高だったであろう。
満足度 4

タン元
サクリと心地良く前歯に抵抗を与える食感、噛むほどにインパクトの強い旨みを広げる肉汁。
生の黒タンの中でもほんの一握りのタンだけが生み出す味わいですな。
満足度 5


ハラミ
分厚く大胆なカットで供されたハラミは、お皿の上からその存在感を放ちまくっている。
牛そのものの生命力を感じさせるような力強い食感と臭みとは無縁の純度の高い肉汁が止めどなく溢れ出す。
また、他の塩物と違って、ハラミに合わせられた岩塩が絶妙のハーモニーを醸し出す。
満足度 4

スモークタンのサラダ
香りのしっかりしたサラダの中に眠るタンからはしっかりと自己主張するスモーク感がある。
肉好きのためのサラダ。
満足度 4

ウチモモ
そもそもウチモモは味が濃い部位だが、こんなに濃厚な味わいを感じさせてくれるウチモモがあるのだろうか!?
それでいてしっとりとした食感、そして以前よりもまろやかになったタレとの相性が最高に素晴らしい。
赤身好きに食べて欲しい、とうか赤身好きは食べなければいけなかった1品。
今度いつこんなウチモモに出会えるか分からない。
満足度 5+

ミスジ
程よく枯れていながらタレをまとった影響でジューシーさも感じさせるミスジ
強いて言うなら"七厘"で食べるミスジを彷彿させる。
満足度 4

サーロインステーキ グラスドビアンソース
厨房で炭火で焼かれたステーキ。
ガスとは違った火の入り方で、この違いを楽しめるのも楽しい。
だが、まずはサーロインそのものの旨さに驚かざるを得ない。
深みのある濃い味わいをグラスドビアンソースが更に引き立てる。
満足度 5


カイノミステーキ グラスドビアンソース
カイノミはサーロインよりも繊維質と身の凝縮感を感じさせてくれる。
ソースの旨さも相変わらずだ。
満足度 4


肩ロースと三角バラ メレンゲご飯添え
ネックに近く赤身の強い肩ロースと細かな霜降りが散りばめられた三角バラを炙った後は、添えられたメレンゲご飯と一緒に食べる。
肩ロースは肉々しさを残した骨太な印象で、三角バラはまさにカルビの王様と呼ぶに相応しい深みのある甘み。
メレンゲご飯は肌理細やかな卵かけご飯で、肩ロースや三角バラの力強さを殺すことなく見事に調和して、一気に胃袋に収まっていく。
満足度 5



ボインちゃんの肉鍋
イチボとサーロインの上に大和芋がたっぷりと乗せられた肉鍋。
寒い屋外で食べたらどんな身体が温まるだろうか。
身体中にエネルギーが満たされる鍋だ。
満足度 4


流石という言葉では収まりきらないハイレベルな料理。
しかし、今回最も驚いたのはタレ。
料理長は季節毎に塩を変えているだけと言っていたが、この日のタレは普段よりまろやかで、素材そのものをより強調させる素晴らしいものであった。
そろそろ次の予約を取らねばなるまい。