No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年2月7日 くにもと 本店


金曜日の21時過ぎ。
ヘトヘトにくたびれた身体の声に耳を傾けると、自然と足は焼肉屋さん向かう。
場所は浜松町の"くにもと本店"。
本店から徒歩30秒程度の場所には本店の店主の弟さんが営む新館がある。
それでも両店は連日肉好きで賑わい満員御礼だ。
"くにもと"を語る上で欠かせないのはタレ。
焼肉屋さんの命とも言うべき物だが、"くにもと"のそれはとにかく素晴らしいの一言。
私が食べたことのある中では、最も好きなタレだ。
モミダレだけでなく、ツケダレだけでもなく、その両方が合わさり絶妙なバランスを生み出す。
それだけではなく、焼き上がった肉を浸せば浸すほど肉の旨みがタレに広がり、タレが育つのだ。
"くにもと本店"での私の鉄板オーダーはローストビーフ、上等セット、切り落としにキムチ、ウーロン茶、冷麺といったラインナップ。
我ながらこれ以上でもこれ以下でもない磐石な布陣ではないかと思う。
ローストビーフ
肉本来の旨みはちょい弱めだが、それでも十分な旨さ。
ユッケ亡き後、このローストビーフで盛り合わせを待つべし。
満足度 3

上ハラミ(上等セット)
ガリの部分で、奥歯を押し返す肉繊維が弾力が心地よく、絶妙なカットに感心する。
塩加減もまた絶妙なり。
満足度 4

上肩ロース(上等セット)
肩ロースの中でも芯の部分だけという贅沢っぷり。
脂の重さを全く感じさせずに、肉の味わいだけをくっきりと浮き立たせる塩ダレの妙に感服。
満足度 4

上ウデ(上等セット)
部位はミスジ
味の強い部位ではないが、サシに甘みがあり食感も良い。
満足度 4

ランプ(上等セット)
ランプは程よく肉汁を堪能できる厚さ。
ランプ自体がすこぶる旨いが、それを"くにもと"のタレが更に昇華させる。
満足度 5

芯玉(上等セット)
一般的に見かける芯玉のような肉汁の旨さはないが、タレとのマッチングで焼肉としての旨さは極上。
満足度 4

くりのみ(上等セット)
とにかく肉の味が濃い。
噛み締めた奥歯からグングン広がる肉汁の旨みは、顔をほころばせずにはいさせてくれない。
満足度 4

サーロイン(上等セット)
肉の旨さ、タレの凄さ、その両方が頂上で組み合わさった一品。
舌に当たる赤身の食感も繊細で、とにかくサーロインを焼肉で食べるお手本のような完成度。
満足度 5

切り落とし
切り落としはいつもの如くタレと辛味の効いたコリアン風味の2種類。
職人さんのカット技術と肉の旨さに感心しっぱなし。
満足度 4