No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年3月7日 Cossott'e SP


数日前に"コソット"で食べた経産のリブロースは、私の今までの経産に対する概念を破壊するほどの威力を持ったものであった。
この日は同じ個体のサーロイン側を食べに再度麻布十番まで。
グル剥きにされたサーロインの芯は数日前と同程度の厚み。
深みのある肉色も相変わらず。
そしてその味わいはしっかりとした旨みが主張してくるもの。
ただリブロースと比べると若干淡白に感じる。
この淡白さは味の濃厚さというよりは、リブロースに付いていた芯と巻きの間の脂がないため、甘みとコクが弱く感じるといったところ。
それにしても本当に旨い個体だ。


この日は"コソット"らしい処女牛もたらふく頂く。
どれもこれも旨く、特に内モモを食べて感じるのは、赤身好きならこの内モモだけでも十分なのでは?ということ。
赤身の強いお肉の中で総合点で並べるのであれば、やはり黒毛和牛の5番の上位入賞は揺るがないだろう。





正肉が注目されがちな"コソット"だが、ホルモンの旨さも卓越したレベル。
脂がたっぷり付いたコリコリは握りかと錯覚してしまうほど。


お店を出る頃にはもはや放心状態になってしまう。
VIVA和牛ですな。