No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年4月8日 七厘



"七厘"と言えば7種類の部位が盛合わせになった『お任せコース』、さらにお財布に余裕があれば幻のタンというのが一般的な攻略法だろう。
もちろん私も一緒だ。
ただ、たまには『悶絶コース』に挑みたくなるのも肉好きの性。
初めて『悶絶コース』に挑んだ頃は、ネットで検索してもコース内容が事前に全く掴めず、暗闇を手探りで進むが如く食べ進んだことを懐かしく思う。
『悶絶コース』の中でもある程度の比重を占めていた生肉が禁止されてから久しいが、ここいらで再度『悶絶コース』の門を叩いてみたいと思う。
タン元
サシは入っているのだが、しっかりと動かされていたかのようなムッチリと詰まった食感で、一噛み毎にその食感の良さに打ち震える。
もちろん旨みも抜群。
満足度 4

ハラミ
割りたてかと思ってしまうほど1本1本の肉繊維がぷるぷるで鮮度の良さに驚いてしまう。
またすっきりとした旨みが溢れている。
満足度 5

牛たん汁
悶絶コースとは別にオーダーした一品。

サーロイン
ほんの一瞬炙ってから丸め表面だけは香ばしさを出すように焼き上げると、噛んだ断面から水飴のようなサシとしっかりとした赤身の味わいが見事な融合を感じさせてくれる。
満足度 4

ミスジ
間違いなく旨いのだが、さきほどのサーロインのインパクトが強く脂の口溶けや赤身の味わいでどうしても弱く感じてしまう。
満足度 3

内モモ
この日のNo.1を挙げるとすれば間違いなくこの内モモだ。
さっと炙って丸めて頬張れば、奥歯に力を入れるごとに上品で力強い旨みが溢れだす。
満足度 5+

ヒレカツ
この位サシの入ったヒレだと焼きよりもカツの方がさっぱりと食べれるのかもしれない。
絶妙な見切りで揚げられたヒレは信じられないほど繊細な食感で、肉の芳醇な香りが心地良く鼻を抜ける。
満足度 5

メンチカツ
"七厘"の極上の雌牛で作られた極上のメンチカツだが、パンチのある味付けで上品ぶってないのがいい。
満足度 4

しゃぶしゃぶ
終盤にもかかわらず、出汁の鰹の香りで胃袋が目覚めるほど。
お肉単品の旨さというよりは、たっぷりの葱と出汁の旨さ、そしてポン酢といった全てのマリアージュを楽しめる至高の肉料理・しゃぶしゃぶ。
しゃぶしゃぶ専門店でもお目にかかかれない圧倒的な肉質。
満足度 4


『悶絶コース』の名に相応しい内容。
店主・中原さんの積み重ねた肉への想いが感じ取れる素晴らしいコースに感謝せずにはいられない。