No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年6月11日 焼肉屋さんのしみず


今年の6月11日は"SATOブリアンにごう"1周年、そして"しみず"の5周年。
どちらのお店にもお世話になっているので行って祝いたいが、2つのお店で1人分ずつ食べるのは問題ないが、2つのお店を回るのは距離的に難しい。
悩んだ挙句、私が選んだのは"しみず"。
何故なら清水さんから5周年記念企画を聞いてしまったから。。。
その内容というのが隠岐牛の仕入れと普段は仕入れないヒレ仕入れて5周年に因んだ500円で提供するというもの。
最近『ヒレ』という言葉に弱くなってる気がするが。
ヒレ(塩)
真空パックされていない1本のヒレは、内部が旨みで満ちているような精気を感じさせる。
その予感どおり、軽く火を入れたヒレは熟成香ではない和牛らしい芳醇な香りで、肉の旨みが手加減なしで強烈。
京都の"三芳"でヒントを得たという山山葵と醤油との組み合わせも完璧。
満足度 5+


ヒレ(タレ)
モミダレのおかげでよりしっとりと火を入れられ、それが食感にも活きてくる。
繊細な肉繊維が束になっているのだが、それがふわふわとした不思議な食感を作り上げている。
もちろん肉の味もタレに全く負けていない。
満足度 5+

肩ロース(5種盛り)
焼肉を食べ進めるセオリーとして、塩からタレ/赤身から霜降りというのが一般的だが、空腹状態であえて霜降りから食べてその旨さを存分に味わうというのもありだろう。
脂の融点の低さがとにかく際立っていて甘みがすーと広がり、肉の味も力強い。
満足度 4

クリ(5種盛り)
今回の5種類の部位の中で最も肉の味が濃かったのがクリ。
雑味のない純度の高い旨みが舌を刺激する。
満足度 5

ウワミスジ(5種盛り)
クリに比べると淡白な印象を受けるが、厚めのカットによるボリューム感があって旨い。
満足度 4

ザブトン(5種盛り)
見た目のサシ通り蕩ける食感は抜群。
加えて赤身の肉繊維自体も解けるように柔らかい。
満足度 4

三角バラ(5種盛り)
背中側のザブトンを食べた後だと脂の硬さがちょっと気になる。
もちろん厚さも違うのだが。
白米片手に食べる王道の焼肉で考えれば素晴らしいレベル。
満足度 3

テール
ニンニクがしっかりと効いたパンチのある味付けに、ぷるんぷるんの弾力あるテールの組み合わせが完璧。
噛むごとに口の中は肉汁のジュースで満たされる。
満足度 4

上ミノ青唐辛子
包丁が入りすぎていてミノ特有のザクザクとした食感が弱いのだが、ピリ辛の青唐辛子とのマッチングを考えるとこの位の包丁が良いのかも。
アクセントのある味付けが魅力的なだけに理想の姿は難しい。
満足度 3

値段が高くても旨くない焼肉はある。
値段が高くても旨い焼肉は貴重。
だが値段が安くて旨い焼肉はもっと貴重だ。
"しみず"ほど値段が安くて旨い焼肉が食べれるお店が他にあるだろうか。
そんなお店があるのであれば・・・。