No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年9月8日 SATOブリアン にごう

多くの店舗を持つチェーン店の良さはどの店舗で食べても同じ物が食べれるところ。
それに対して、大資本でない個人店の支店の良さは本店の良さを受け継ぎつつも、支店独自の工夫がされていることがあるところだろう。
例えば"ジャンボ"。
本店は言わずと知れた超名店だが、本郷、はなれ、白金といった支店はどこも本店の「ジャンボイズム」をしっかりと受け継いでいる上にそれぞれ独自の特徴を見事に融合させている。
そして阿佐ヶ谷に2店を構える"SATOブリアン"。
今回は本店ではなく久しぶりの"にごう"へ。
お通しのビーフシチューは本店譲り。

タン元
根元部分を贅沢に厚切りに。
これはしっかりと火をいれると香りと旨みが引き出される部位ですな。

ハラミ
仕入れの強さが分かる上物。
厳しく言えばカットがバラついて焼き難いが、それはお店からの挑戦状として受け取るww


シンシン
力強いハラミの後は赤身のシンシンで引き締める。
赤身自体の味もちゃんとある。
(写真ぼけ過ぎですが)

サーロイン
"SATOブリアン"の拘る九州和牛の名に恥じないサーロイン。
サシのインパクトは流石ですな。

ヒレスキ
最近の焼肉屋さんではすき焼きを意識したメニューは少なくないが、これほど贅沢な物は珍しい。
ヒレの繊細な食感が計算された適度な厚さで、バランスが取れている。

ブリ飯
ヒレスキに続いてこんな贅沢をしていいのか、と思うほどのシャトーブリアンはニンニク醤油でブリ飯に。
とにかくご飯を欲するニンニク醤油の旨さと見事なまでのシャトーブリアンの繊細さが素晴らしい。


ハラミ(タレ)
一通り食べてお代わりタイム。
そしてハラミはタレで。

イチボ
サシよりも赤身の味が強いイチボ。

ヒレ
薄切りのヒレはタレで。
最後の〆メニューとしてはぴったりの上品で繊細な旨みが味わえる。

"にごう"はレセプション以来の訪問なんで随分久しぶりだったが、店長としてお店を成長させてきた柳野さんが以前より逞しさを増しているのも嬉しい限り。
佐藤さんの教育の賜物か、柳野さんのポテンシャルか。
とにかく肉だけでなく、人材と言う意味でも充実したお店であることがよく分かる。