No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年10月6日 焼肉 しみず

18歳か20歳の頃、生まれて初めて食べ物で感動したのが田村牛のサーロインだった。
外食と言えば焼肉という環境で育っていたとはいえ、今と比較すると全然経験値も足りない若造だったが、プロも素人も関係ない圧倒的な肉の旨さに打ち震えたことを鮮明に覚えている。
あれから20年近く経って、その生産者・田村さんと遂に肉を食べながら肉を語らう時間を得た。
もちろんこの日の肉は田村牛。
子牛の選別、飼料といった話から、30数年に渡る苦労やその志。
田村さんが目の前で語る熱くて真っ直ぐな牛への想いにとちかく打ち震える。
かつては知る人ぞ知るブランド牛であった田村牛。
しかし、一度でもその肉を食べた人はその味に心奪われ、ここ数年は《名》《実》共に最高峰の称号を得ている。
全国に素晴らしい生産者は多数いるが、その中でも牛飼いの匠と呼ぶに相応しい生産者が田村さんだろう。
この日食べた個体は、赤身にねっとりとした滑らかさがと滋味深い味わいがあり、サシの甘みはすーと広がる。
舌全体を覆い尽くす旨みに心中穏やかではいられない。
本来の黒毛和牛が持つポテンシャルをまざまざと見せつけてくれる。
こういった生産者がいるから肉好きになったのだ。
この日、自分の原点に還ることのできた。
これからも、もっと、匠の牛を肉を追っていきたい。<肩芯>

<トウガラシ>

<クリ>

<ハラミ>

<ミスジ>

<ザブトン>

<ウワミスジ>

<トウガラシ>

<ハラミ>

<タン>

<ハツ>

<レバ>

<テール>

<シマチョウ>

<ミノ>