No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年12月8日 Cossott'e SP コソット エスピー

多様性が求められる時代。
焼肉屋さんもしかり。
1人焼きでも居心地が良く、しかも肉好きを唸らせるような焼肉屋さん。
会社帰りにさくっと軽く焼くなら"おおにし"。
1人でもがっつりと変化球を織り交ぜてなら"コソット"。
もちろん1人よりも2人や4人程度の方がさらに楽しめる幅が広がるが、1人という場合には圧倒的に"コソット"がおすすめだ。
この日は1人。
それでも込山さんから次々と繰り出されるメニューに寂しさなど感じる余裕はなく、むしろ1対1で込山さんと相対することの時間が心地よい。
先制はヒレ炙りの握り、リブロース手鞠鮨、サーロインのスペシャル、タン下の手毬といった前菜から。
極上の素材にひと手間かけて、それぞれの素材がワンランク上に昇華されている。

サーロインの薄切りをさっと炙る焼きしゃぶはポン酢でさっぱりと。
ポン酢に負けない力強さがありながら、上品な味わい。

サシばかりが主張する去勢ではなく、肉の味が主張する雌牛しか使わない"コソット"ならではなのが厚切りのカット。
口の中で肉汁が溢れ出し、肉本来の旨みを余すことなく味わえる。
(ウワミスジ

(カイノミ)

ヒレミミ)

(ハラミ)

もちろんトラディショナルな薄切りのカットもあるが、味付けはトラディショナルではなく部位毎の味を活かすような工夫が施されている。
シャトーブリアン

(ザブトン)

1人焼きでこんな物まで出てくるのが驚き。
そう、ヒレカツまで。
素材自体が100点のものが、衣の中で120点に膨らんでいく感覚。

シャトーブリアンはカツだけではなく、やはり焼きでも。
カットは超厚切りで。
カツと焼きで甲乙付け難い勝負。

正肉にスポットが当たりがちな"コソット"だが、実はホルモンのレベルも高い。
特に味付けの塩梅など、適当にやっているようで実に絶妙なのだww
(ハツ)

(炙りレバ)

(シビレ、シマチョウ、ハツモト、コプチャン

そして〆は・・・。
焼肉屋さんであることを疑ってしまうつけ麺!
これが本当に旨いのだから困ってしまう。

1人で路頭に迷う焼肉難民は麻布十番へ向かうべし。
その前に電話がベターだが。