No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年12月18日 焼肉 しみず

部の忘年会。
僭越ながら幹事を引き受けさせていただく。
サラリーマンなので参加者の希望を聞く振りはするが、結論は最初から『焼肉』と決まっている。
限られた予算で、私のお給料を査定する上司やいつも仕事でサポートしてくれるメンバーに100%満足してもらえるお店はここしかだろう。
煮込みには全員満足げ。
部長からはお代わりの要求。

滅多に食べることのできないハラミ刺しも登場。
生姜醤油をちょいと付けると、フレッシュなハラミの甘みが舌に広がり、卵かけバージョンには頭を強打されたようなインパクトを受ける。


これは私の社内評価を上げてくれたかもしれない、タンユッケ。
滑らかな舌触りと適度な食感、臭みを一切感じさせない仕上がり。


PCには決して向けない真剣な眼差しを向けた先には厚切り上タン。
この分厚さを焼き上げる心技体の完成度を評価して欲しい。




タンに度肝を抜かれた後は圧巻のハラミ盛り合わせ。
ガリ、ハラミにハラミ筋。
透明度がありながら力強い味わいのサガリ
火傷しそうになるほど溢れる肉汁と1本1本の生命力に驚かされるハラミ。
ハラミ筋は、サガリの真ん中の筋。




この時点で参加者全員の心は鷲掴みにしているが、実はここからがメイン。
"しみず"で最強のキラーメニューだ。
1枚1枚全てのお肉を焼き、参加者のお皿に乗せていく。
こぼれる笑顔、湧き上がる歓声。
部位毎の違いや、肉そのものの旨さに全員が心奪われた瞬間だ。






ホルモンへの思いの深さが出るのがシマチョウの火入れ。
全員が私のその思いを理解してくれたと思う。

〆はギアラとコプチャンがふんだんに入ったもつ鍋。
クタクタに煮込まれたホルモンではなく、旨さのピークで食べるもつ鍋も必食と言える。

存分に食べて飲んで、楽々と予算を下回る支払額。
圧倒的な肉の旨さに、信じられないほど良心的な価格設定。
我々は清水一族に足を向けて寝てはならない。