No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2014年12月23日 焼肉 しみず

休日に家族全員で網を囲む幸せ。
平日はなかなか一緒に焼きに行けないが、休日は肉奉行として家族サービスに徹する父親が私である。
きっと、いや間違いなく家族全員が私と同じ気持ちのはず。
いつも以上に丁寧に火入れするのは厚切り上タン。
家族の分は自分の分以上の集中力を要する。
私の火入れに文句をつけるのは、私の家族くらい。。。
その分、むっちりとしたタンを旨そうに食べている姿を見るとホッとするもの。

ハラミも極厚。
口の中で暴れまわる程刺激的な肉汁。
赤身には鮮度の良さを感じさせるすっきり感もある。

"しみず"で必ず食べなくてはならないのがシマチョウ。
一切の臭みを感じさせない素材の良さと、極上の歯切れを作り上げる包丁。
自家製の柚子胡椒との相性も抜群。

この日の5種盛りでグサリと刺さったのはクリやトウガラシといった赤身の強い部位。
とにかく遠慮なく広がる味の濃厚さに驚かされる。


肩ロースの芯やミスジも抜群の完成度。
サシと赤身のバランスが計算し尽くされている。


赤身の味があまりにインパクトが強すぎて、逆にサンカクやザブトンといった霜降りの強い部位は物足りなく感じてしまうほど。
そう、お気付きの方もいるだろうが、この日は食べたい部位が多くて6種盛りに。。。


子供が食べていた切り落としを1枚だけ味見させてもらう。
当たり前だが、最高の田村牛の切り落とし。
旨くないはずがない。

最高の夕食に家族全員が満たされた。
この後千葉の自宅に戻った後に自宅の鍵を落としたことに気付いて、もう一度不動前に戻ることになるとは、この時は誰も知らなかった。。