No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年3月2日 肉山

ホルモンの名店”わ”をはじめ複数の飲食店を手掛ける光山さんが、2012年にオープンさせたのが”肉山”。
現在予約が数ヶ月先まで埋まる人気店となっているが、光山さん自ら焼き上げる赤身メインと料理だけなら5,000円、飲み物の飲み放題込みなら10,000円というCP抜群の超明朗会計によるところが大きいだろう。
料理の内容は日によって違うようだが、この日の肉山登頂記録を報告したい。
キムチ、トマト

ケジャン

エリンギ

豚ロース
ジューシーで柔らか。

黒毛和牛内モモ
サシの入った内モモだが、見た目ほど重くなく、あっさりとした味わい。

短角牛ソーセージ
短角牛特有の噛み応えはないが、味付けが抜群で、短角牛のしっかりとした旨みを見事に昇華している。
この日食べた中では最も印象に残ったお肉。

キュウリ

蝦夷鹿内モモ
鹿特有の味と香りがあり、飲み込んだ後も口の中に余韻が残る。

馬ハラミ
クセのあるハラミだが、個人的には好み。
これを食べると、和牛がいかにクセが少ないかが分かる。

豚と鶏レバのパテ
臭みもなく食べやすい。

褐毛和牛シンシン
蝦夷鹿、馬の後だからだろうか、淡白な味わいが少し物足りない。

TKG

肉質的に驚くものはないが、牛肉だけでなく、様々な肉が食べれて非常に面白い。
そしてどれも一定水準以上に旨い。
これだけ食べて5,000円というお得感も満載だ。
肉は全て光山さんの手によって焼かれ、お客は指を咥えて眺めるだけ。
焼き台は “釜浅”製で、炭と肉の距離がしっかりと保たれ、じっくりと弱火で火入れがされる。
これを蓋付きのバットにいれて保温しつつ、芯まで火を入れるのだ。
その為、どれも中まで綺麗に火入れがされている。
一方、最後に強火で火を入れないので、火入れがおとなしく、部位に関係なく同じ火入れでインパクトが弱くなりがちかもしれない。
また、赤身中心で味付けも単調なため、コースの後半はマンネリ化による重さを感じるかもしれない。
もう少し変化があると赤身の価値をより楽しめるように感じる。
それでも数ヶ月待ってでも食べる価値は十分。
一番のお店の魅力は、なんと言っても店主・光山さんの人柄だろう。