No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年3月8日 炭焼喰人

横浜のベットタウンの一つ、センター南。
都心からは決してアクセスが良いとは言えない場所ながら、今までの常識が破壊される肉を食べさせてくれる名店がある。
“炭焼喰人”が抜きんでている特徴は二つ。
一つ目は長期低温熟成。
今流行のドライエイジングではなく、雑菌の繁殖を抑える特殊な真空パックで、じっくりと肉の旨みが増すのを待つ。
“炭焼喰人”では、この長期低温熟成のおかげで、日によっては180日程の熟成期間を設けた肉を食べることができる。
もう一つが塊肉。
最近は厚切り肉を食べれる焼肉屋さんが増えてきたが、”炭焼喰人”の塊はスケールが違う。
タンもハラミも他店の厚切りの倍以上あるのではないだろうか!?
もちろん、素材の質も素晴らしいのは言うまでもない。
この日のタンも、分厚さを全く感じさせない程の歯切れの良さで、奥歯で噛み締めればザクザクと音を立てて肉片から旨みが溢れるようだ。

ハラミも圧倒的。
野性味満点の肉繊維に詰め込まれていたのは凝縮された肉のエキス。
胃袋だけでなく、脳味噌にまで響く旨さ。


“炭焼喰人”塊肉はこれだけでなく、事前に予約をすれば規格外の塊肉が登場することもある。
今回は家族での訪問だったのでお願いしていないが、過去に行った塊肉祭りはその真髄に触れることができた。
この日は塊肉以外もしっかりと注文。
激ウマ赤身肉は、その名の通り、肉の味がしっかりと伝わってくる。

上ロースはその日によって部位は違うが、この日はイチボとトモサンカク。
どちらもサシと赤身のバランスが良いが、どちらかと言えば、イチボはより赤身、トモサンカクはよりサシ寄り。


この日のおすすめだったランボソには驚愕させられた。
肉の旨みが凝縮し、噛むほどに舌の上で旨みが躍るよう。
そして、適度な噛み応えを残しながらも、やはり上品で柔らかな食感なのだ。

ちなみにサムギョプサルも密かにおすすめ。

神奈川一のおすすめ焼肉店の実力はやはり素晴らしい。