No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年4月27日 Cossott'e SP

肉好きを魅了してやまない名店がある。
麻布十番駅から首都高沿いに坂をあがると、そのお店はある。
場所に馴染んだオシャレな外観で、一見焼肉屋さんには見えず、うっかりしていると通り過ぎてしまいそうになる。
店内もオシャレで、広々としたテーブル席以外に、店主・込山さんが肉を扱うというライブを目の前で見ることができるカウンター席まである。
普段は私も他の肉マニアの方々のように涎を流しながらカウンターに陣取っているのだが、この日は少々人数が多く、テーブル席でゆったりと込山スペシャルを堪能。
内モモのタタキ
適度な食感と共にしっかりと主張してくる肉の味。
肉そのもののポテンシャルが光る。

スペシャ
極薄のサーロインを炙っていただく。
身震いする程のふわふわ感にあっさりとした甘み。
極薄って素晴らしいと感じる男性は世の中に多いww

炙りヒレ握り
絹糸のような肉繊維がほろほろと崩れ落ちる。
同時に芳醇な香りと旨みを広げながら。
上品かつ満足度の非常に高いメニューだ。

メンチカツサンド
ジューシーなメンチカツは、巷で見かけるジューシーなだけのメンチカツとは違う。
しっかりと肉の味が感じられるメンチカツなのだ。
がっつりとしたソースとの相性も抜群。

コソットサラダ

焼きしゃぶ
ポン酢で食べるのが勿体無く感じる程、甘みと肉の味がしっかりとしたサーロイン。
もちろんポン酢でも激しく旨いのである。

上タン
オーソドックスなカットは久しぶり。
火入によって、表面で泡立つ脂、そしてサクサクとした歯切れが素晴らしい。

シンタマのカブリ
山葵漬けにされたカブリは適度な辛味で、味の濃い肉の旨みを一層引き立てる。

トモサンカク
サシの強いトモサンカクにコクのある甘めのタレ。
この辺りが込山マジック。
実にマッチングが素晴らしい。

ランプ
赤身の王様はランプ。
しかも雌の黒毛和牛のランプだ。
昨今話題となっている、赤身と呼ばれる国産牛や輸入される牛肉のサーロインとぜひ食べ比べてみて欲しい。


ハバキ
本来は非常に硬い部位なのだが、込山さんの仕事で、驚くほど食べやすくなっている。
肉の味の濃さは完璧だ。

シャトーブリアン
何が違うのか!?
甘みが違う。
香りが違う。
圧倒的に肉の味わいが違う。


トモスネ
ハバキに続き非常に硬い部位だが、これも適度な硬さにされている。
醤油麹の芳醇な味わいが牛肉の力強い味わいを引き立ている。

ハツモト
ここまで脂がたっぷりと乗ったハツモトにはそうそうお目にかかれない。
ジュワーと広がる甘みとコリコリとした食感がたまらない。

コプチャン
コプチャンも規格外の脂の付き具合。
しかしこれが旨いのだ。

モツ煮オムライス
ここにも込山さんのセンスが。
モツの旨みが十分にオムライスに染み込み、一口食べるごとに次の一口が楽しみで仕方なくなるほど。


都内屈指の肉質、それらを料理する込山さんの独創性。
この2つが合わさることで、"コソット"の最上級の焼肉が成り立つ。