No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月21日 鳥茂

店名からは想像できないが、鳥ではなく豚のホルモンを中心に牛肉まで堪能できる”鳥茂”。
現在は3代目の大将・酒巻さんが炭の前に立ち、絶妙な塩梅で串焼きに火を入れている。
この日も常連さんに連れて行ってもらったこともあり、酒巻さんの前でじっくりとその技術を見せていただく。
ちょうど数日前、別のお店でたまたま酒巻さんにお会いするという偶然も何か運命的なものを感じる。
お通しはガツと玉ねぎの和え物。

続いてさっと火を入れた豚レバ。
豚レバとは思えないほど独特の臭みがなく、滑らかな舌触りと甘みを堪能する。

刺身の盛り合わせはサーロインのタタキ、ガツ、ハツ、コブクロ、タン。
サーロインのタタキのみ牛で残りは全て豚。
サーロインは甘みと肉自体の味がしっかりとしたもの。
豚のホルモンはそれぞれの食感が独特でバラエティのある面白さだが、特にガツの食感は秀逸。

一口食べて笑ってしまう程旨かったのが上シロ。
ボイルしたものを焼いていると思うが、中はトロトロで表面だけがカリッとした仕上がりで、タレがこれまた旨い。

つくねは豚や牛ではなく鳥。
肉の旨さがしっかりと残っていて絶品。

和牛のサーロインはすき焼き風に煮込まれ松茸を包んで頬張る。
サーロインはウェルダンに煮込まれているが、肉の味と甘みがしっかりと残り、食感も良い。
和牛特有の香りに、醤油と松茸の香り。
この組み合わせは食べる人に間違いなく幸福をもたらす。


赤ちゃんの握りこぶしのような塊は豚タンの根元の一番太いところ。
牛タンに比べると滑らかさや香りで及ばないが、個人的にはこの野性味溢れる豚タンは大好物。

コメカミはしっかりと塩が効いて、その旨さが十二分に引き出されている。

牛はサーロイン以外にシャトーブリアンがある。
余熱を使いながら分厚いシャトーブリアンに火が入れられ見事な仕上がり。
肉の味と言うよりは、抜群の柔らかさのシャトーブリアンを口いっぱい頬張る喜びがでかい。


さいころからピーマンの肉詰めは大好きだが、今までの概念を一瞬で破壊するような衝撃。
こんな絶妙なバランスで旨いピーマンの肉詰めがあるとは。。

〆は牛と豚、そして鼈の出汁で食べる素麺。
とにかく滋味深い出汁で、一心不乱に食べてしまう程旨い。

〆を食べた後だが、どうしても気になった部位を追加注文。
喉笛はコリッとした食感で、クセになる味わい。

コブクロは、喉笛とはまた違ったコリコリの食感。

ガツはザクッと歯切れ良く、何本でも食べれてしまいそう。

とにかく酒巻さんの塩の塩梅、火入れ共に素晴らしく、完成度が非常に高い。
2度目の〆も色々。
どれもヤバい旨さ。



また、牛肉もサーロインとシャトーブリアンを食べれるのも嬉しく、特にサーロインの旨さは格別。
最初はレアで食べたいと思ったが、肉のコースが続く中ではウェルダンで引き出される旨さがより適しているのかもしれない。
とにかく大満足。
定期的に通いたい名店だ。