No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年7月30日 神戸牛炉釜炭焼ステーキ IDEA 銀座



東京のステーキ業界は群雄割拠の時代を迎えている。
本物志向の肉好きが増えたのだろうか!?
炉窯ステーキのお店が増えつつある。
炉窯ステーキと言ってもそれぞれのお店に特徴があるためオススメしたお店は多いのだが、今回は”イデア”に。
イデア”の良さは、研究心の強い一宮さんが仕入れる但馬牛、そして炉窯歴20年以上の経験を活かした菅井さんの焼きと言える。



短角牛タルタルステーキ
肉々しさが溢れるが、決して硬くはなく適度な食感。
普段食べるタルタルが頼りなく感じる程しっかりとした旨みがあり、深みのある味わいが印象深い。
満足度 4

コンソメ
神戸ビーフでとったコンソメは雑味がなく、牛肉の旨みがクリアに浮かび上がっている。
満足度 4

タン
焼肉屋さんで数えきれないほどタンを焼いてきて、到達できなかった究極の焼き上がりがこれ。
ぶるんっとした内部は熱がしっかりと中心まで届いているが、妖艶な肉肌が舌を刺激する。
これを紙1枚分の厚さで包んでいる部分はカリッとした焼き上がり。
炉窯でしか辿りつけない境地。
もちろんタン自体も最高の品質。
満足度 5+





シャトーブリアン
川岸さんの神戸ビーフシャトーブリアン
牛肉の概念を覆すほど繊細な肉繊維と、そこからは想像もできない程訴えかけてくる旨み。
そして口に入れずとも引き込まれる芳醇な香りには、飲み込む瞬間まで魅了され続ける。
満足度 5+



サーロイン
滑らかな舌触りのサーロインは川岸さんの神戸ビーフ
黙って食べたらサーロインとは思えない程の肌理の細かさで、脂も一切口に残らない。
言わずもがな、肉の味は上品。
満足度 5



内モモ
同じ赤身でもシャトーブリアンとは似ても似つかない食感。
力強い肉繊維が密集してエネルギーを溜め込んでいるかのようだ。
味も抜群で、一噛み毎に目が覚めていく。
満足度 5



短角牛サーロイン
黒毛和牛とは違った違った味わいの短角牛。
赤身の味の方向性が違うのも興味深い。
噛むごとに旨みの成分が溢れ出し、肉を食べる喜びに身体が打ち震える。
満足度 4



牛肉をはじめ、扱う食材に敬意を払う一宮さん。
その一宮さんが仕入れる牛肉がどんどん洗練されていく。
本物の但馬牛を食べるなら”イデア”。
それとタンは絶対にオススメ。