No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年9月11日 炭火焼肉 なかはら

「とにかく良いものを出す。」
そんな気概を感じずにはいられないのが市ヶ谷に移転し店名を変えた”なかはら”。
もちろん三ノ輪の”七厘”の頃からそれは全く変わっていない。
変わった事として強いて挙げるとすれば、仕入れる肉が更に良くなっている事だろうか。
生ハム
牛肉の生ハムは何度か食べたことがあるが、”なかはら”の生ハムは良い意味で牛肉っぽさが前面に出てこないタイプ。

幻のタン
予約必須のアイテム。
常に高い基準で安定したタンが食べれるが、その中でも今回は香りと肉の味が特に良い。


サーロイン(おまかせ)
霜降りが苦手、という人にこそ食べてもらいたいサーロイン。
上品ですっきりとしたサシや歯茎を伝い広がる旨みは、見た目だけの霜降りとは一線を画す。

ハラミ(おまかせ)
牛の生命力を感じさせるような爆発力のある旨み。
肉々しい食感はハラミならでは。

巻き(おまかせ)
中はレアに、表面はカリッと香ばしく焼き上げることで絶妙な食感が生み出される。
肉の味よりもサシの甘みが前面に押し寄せる。

ランボソ(おまかせ)
この日最も印象深いのがこのランボソ。
繊細な食感ではあるが、決して女々しいわけではない。
こちらの気持ちに呼応するかのように旨みが溢れ出す。

リブ芯(おまかせ)
サーロインに続く部位だが、不思議と全く違った顔を見せてくれる。
肉繊維間に細かく入り込んだサシが赤身と混じり合い、インパクトの強い味わい。

トウガラシ(おまかせ)
ちょい強いかなと感じる塩ダレが、実は絶妙に肉の味を引き出してくれている。
薄切りの大判のカットのおかげで口の中は満たされる。

ヒレ(おまかせ)
その分厚さからは想像もできないほど柔らかで、唇で簡単に噛み切ることができる。
肝心の肉の味も抜群で、口の中で膨らむように旨みがましてくる。


切り落とし
これを切り落としと呼んでしまうと、他の店が困ってしまう。
正真正銘、全て極上の個体から。

ガーリックライス
最近お気に入りの〆。
ガーリックの香りと和牛香が見事にマリアージュしている。

これ以上望むものはない。
とにかく旨過ぎる。