No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年9月17日 炭火焼肉 なかはら


お肉好きのお医者さんの集まり<肉部>というものが存在する。
そして私は医者でもないのに図々しいですが2,3ヶ月に1回参加させてもらっている。
頼まれていたBeef-lab.com特製のWagyu Tシャツも持って、今回の会場である”なかはら”に。
新宿高島屋での催事初日という事もあり、スタッフの皆さん疲れていると思われるが、本当にしっかりとした接客をしてもらいました。
店主・中原さんは疲れを微塵も感じさせないパーフェクトなカットも健在。
流石としか言いようがない。
ユッケ
味も素っ気もないユッケがまかり通る時代に、本当に旨いユッケがここにある。

幻のタン
タン元、タン先、タン筋といったタン三兄弟そろい踏み。
タン先も旨い、タン筋まで旨い、だがタン元は飛び抜けて旨い。
“しみず”のような規格外の分厚さから生まれるムッチリ感ではなく、ザクザクとした食感が秀逸。




サーロイン(おまかせ)
「ロースが旨い牛はどこ食べても旨いんですよ。」
そんな自信満々な言葉が聞こえてきそうなサーロイン。
繊細で滑らかな甘みがあって、口に残る余韻に品がある。

ハラミ(おまかせ)
安定のクオリティ。


肩芯(おまかせ)
サーロインほどの繊細さはないが、凝縮感はこちらが1枚上手。

ミスジ(おまかせ)
真ん中の筋を感じさせない見事な食感。

ウワミスジ(おまかせ)
程よく水分が抜け旨みが凝縮したウワミスジはタレを吸いながらも素材の味わいを決して消さない。
舌の上に残る旨みが消えてしまうのが惜しい。

ウチモモ(おまかせ)
モモ抜けの良さが抜群で、内モモは綺麗な霜降り。
噛むことで伝わる味の良さは一級品。


肩三角(おまかせ)
カットがかなり薄いため肉の味よりも塩ダレの強さを舌が感じるが、ジューシーで嫌味のない旨さ。

切り落とし
こんもりと盛られた切り落としはエアーズロックを彷彿させる。
トングで1枚1枚摘み上げる毎にその姿を露わにする極上の切り落とし。
当然肉の味の良さは折り紙つき。

ヒレ
これほどのヒレを焼くとなると気持ちが高ぶって仕方ない。
唇に当たるヒレはどこまでも肌理が細かく、官能的なジュースをシルクのような繊維1本1本に秘めている。




上カルビ
霜降り至上主義の時代において、旨いバラに出会うことは非常に難しくなってきているが、ここ"なかはら"には紛れもなく旨いバラが存在している。

ザブトン
一般的には四角いカットのザブトンが多いが、滑らかさを追求した贅沢な削ぎ落としの結果がこの三角のカット。

おまかせを食べ、追加を食べ、全ての流れに妥協がないのがよく分かる。
〆のガーリックライスのクオリティまで高すぎる。