No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年10月21日 Cossott'e SP

どうしても食べたくなる焼肉がある。
無性に、そして急に。
カウンターではないが、奇跡的に席が空いていたことに感謝。
この日はこの後に予定(肉以外)の予定があったので軽めの内容で色々出してもらった。
サーロインを炙るスペシャルや手毬寿司は和牛でしか味わえない上品でまろやかな甘みに満ち溢れている。
去勢や早期出荷の牛では決して味わえない贅沢な瞬間だ。


サーロインのお隣はリブロース
その芯の部分は適度な厚みをもたせてある。
溶けるわけではないが繊細な口当たりで、奥行きのある味わいは飲み込むのが惜しくなる。

脛や千本筋といった一般的には扱い難い部位は、隠し包丁を入れたりジャガードを使うことで非常に食べやすくしてくれる。
こういった部位の筋は旨みに富んでいて、火を入れるとそれらが一気に顔を見せてくれる。


それ以外にもジューシーなカイノミに分厚過ぎるミノ。
どちらも素晴らしい。


ハンバーグ
〆は特製のハンバーグ。
"コソット"で1頭買いしている長期肥育の雌の黒毛和牛だけを使い、その場でミンチにして作ってくれるのだ。
それはどこまでも肉本来の味が主役で、澄み切った純度の高い旨みに満ちている。



この日は込山さんと大事なお話もちょこちょこ。
肉が旨くて居心地の良いお店。
やっぱり最高のお店です。