No Meat, No Life.

横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。

2015年11月2日 焼肉酒家 傳々


会社の後輩が転職するという。
新入社員の頃からしっかりした奴だった。
常に頼りになる奴だった。
そんな後輩の新しい門出に私が出来ることと言えば、後輩の足元にレッドカーペット敷いて笑顔で送り出すこと位だろう。

前菜盛り合わせ
タンユッケ、炙り牛刺し、ハツ刺し、センマイ刺し、炙りレバがバブリーな雰囲気で盛られてくる。
しかし、この前菜盛り合わせはどれも見た目の派手さ以上にクオリティが高い。
特に歯が入ると心地良くお割れていくハツの食感や瑞々しいセンマイの味わいは秀逸。
満足度 5



蒸籠蒸し
蒸籠の中には野菜が敷き詰められ、その上にサーロインがふんわりと乗せられ、その後は蒸籠から漏れる蒸気を見つめながら全員が黙ってしまう。
蓋が取られると艶やかに仕上がったサーロインが姿を現す。
このサーロインがめちゃくちゃ旨い。
肉自体も味がしっかりとしていて、蒸されることで肉の風味と味わいが増し、加えて野菜が驚くほどシャキシャキとアクセントになっている。
満足度 5




タン元
スーと歯が入るほど柔らかなタン元。
強いて言えばもう少し食感が強くても良いかもしれない。
まぁワガママ以外の何物でもない要求と理解しています。
満足度 4


ハラミ
見た目よりもサシのしつこさを感じさせずに、肉の旨みだけが飛び込んでくる。
肉自体が持ったエネルギーを感じずにはいられない。
満足度 4


シャトーブリアン
贅沢この上ないカットで登場したシャトーブリアンは1人1枚。
シャトーブリアンは牛肉の部位の中でも最も高級な為、一般的には注文が入り難く、仕入れてもどんどん変色して古くなってしまったり、冷凍してしまったりするお店が多く、安定して提供しているお店のみが旨いシャトーブリアンを提供できる。
そして”傳々”も間違いなく後者に入る。
満足度 5



上ミノ
ザクザクの切れの良い食感にネギと柑橘のすっきりが加わり絶妙な旨さ。
満足度 5


塩ホルモン
鮮度の良さがにじみ出たようなピンク色の皮目にたっぷりの脂。
臭みの「く」の字もなく、甘みが口の中を支配する。
満足度 4


ウデ
あっさりとしているようで、後からじわじわと旨みが湧き上がってくる。
満足度 4

ミスジ
"よろにく"や"ジャンボ"といったお店のミスジとはワンランク落ちるが、それでもしっとりふわふわの食感は素晴らしいの一言。
満足度 4

ガリ
嫌味のないストレートな肉の味。
満足度 4

サーロイン
小振りの判に程よいサシ。
この「程よい」というのが重要なのだ。
モモダレや卵はあくまで脇役。
主役のサーロインがしっかりと活きている。
満足度 4


〆はニンニクが少しだけ控えめになったコムタンラーメン。
これでも凄い量のニンニクだが。
そしてフルーツ。
最後までバブリーですな。